12話 海上戦

海上戦




上空にて、


「礼華かしら?」


海上で、逃げまどっている、空母2隻とそれを追いかけている、空母が3隻。2隻の空母からは、艦載機が飛んで出ている。そして、3隻の方の艦載機から逃げている。


「れ、礼華は、あ、あたしが助けに行く、よ」


「僕も、海上なら任せてよ」


「あ、僕も行くよ。助けてあげたいしね」


奈波つまり僕はペガサスを召喚、それにめがけて飛び降りる。そこに、


「ごめんね、海上まで相乗りさせて」


と皐月も乗ってきた。


『あたしは、このまま、戦闘機で敵プロペラ機を潰す! だから、他の三機はあたしのコントロール下に置くよ』


っと、雛からの念話だね。


『分かったよ、気を付けてね』


『ありがとう!』


僕たちは一度海上に近づいて、


「ありがとう、奈波。じゃあ僕は、ここで機工を展開するよ!」


いつの間にか二隻の駆逐艦が現れて、空母三隻に攻撃を始めている。


うん、これなら、僕は空に飛んで、防空に向かった方がいいね。

ペガサスを飛ばして、上空に戻る。すると、


「あれ? 敵は?」


さっきまであんなにいたのに、かなり消えたと思う。


『プロペラ機に二度も負けてられっか! こちとらジェット機なんだ!』


雛が粗ぶってる! けど、一回プロペラ機に負けたんだ……。


「雛、助けはいるかな? 要らなさそうだけど」


『うん、大丈夫! それにしても、やっぱり、礼華より強い! まあ機体性能の差だと思うけど!』


二人で念話していると、


『っと御免、礼華から、通話来た。少し黙るね』


「じゃあ、僕は直接空母をたたくよ」


『了解』


ペガサス! 空母に向かって攻撃だよ。そう命令を出して、僕自身も急降下していく。すると、


『奈波! 水中に攻撃を飛ばせるかい?』


「うん、出来ると思う」


『なら、あそこで追いかけられている、潜水艦を助けてほしいんだ。あそこに、非戦闘員ばかり乗っているらしいんだ。だから……』


「分かった」


『それでいい? 礼華』


『ああうちもそれでええ! 頼んだで、ああこのチャンネルは開けといてな!』


礼華とはお初だね。でももう通話切れたし、挨拶は後で!

水のサモンエッグを落とす、そして、命令して、追いかけられている、潜水艦を助けに入る。


「いけぇ! 水魚」


水魚が敵潜水艦に当たりに行って、水圧をかけ、潜水艦に穴をあける。


『あ、アイツら、エース機を出してきよった! 悪い、奈波! ほかの戦闘機と対峙してくれ。うちらじゃ手が回らんわ!』


「ちょ、僕を便利に使いすぎだよ! まあいいけど!」


『ありがとう、エース機は基本他の機体より1.5倍~5倍の差を持つんだけどこいつは4倍ぐらいの差があるよ。だから、あたしと、礼華で何とか止めるけど、他はお願いね』


次は空に上がり、ペガサスをできる限り召喚、戦闘機の胴体を狙って飛ばしていく。外しても翼に当たるときもあるし、その方が効率的だね。それにしても、これだけ人数不利なら、船を呼んだほうがいいかも?


「よし、3機ほど落としたよ!」


そうこうしているうちに、さっき助けた潜水艦から、


『ありがとう、助かったよ。私たち、蒼龍はこのまま戦闘海域から脱出するよ』


「いいわよ」


潜水艦は守らなくてよくなった。けど、敵が多いのは変わりないやっぱり呼ぼう。カプセルを海に落とす。すると、また違う次元に行っていたらしい、マーキュリーの艦隊が空間を開いて現れた。


『奈波! どういう状況? 簡潔に!』


「無傷の米空母は敵! 米艦載機は敵だよ」


『分かりやすいわね。じゃあ、此方の4隻からも艦載機を飛ばすわ』


速攻で艦載機を飛ばしてくれた。それに、呼応するように、敵も艦載機を飛ばす。


『よくも! ヨークタウンをやってくれたな! どこに逃げた! あの潜水艦め!』


と拡声器を使って声を出している人がいる。見た目はきれいな金髪、整った顔立ち、ここからじゃ目の色まではわからないけど、お人形さんみたい。そんな印象を受ける子だ。どうやら、さっき逃げた、潜水艦に一撃貰ったのと、僕のペガサス、水魚たちにそのヨークタウンはやられたんだろう。でも復讐しようにも潜水艦は遠い、でもそれを言ってしまうと、奴らは追いかけかねない。なら、


「僕の水魚がやったみたいだね!」


『お前か! なら、私、藍井 ホーネットが倒してやるわ!』


よし、こっちをロックオンしたね。これで、あの子たちは逃げられるはず! にしても、大量の艦載機がこっちに飛んできているね。回避はきついかな。なら、金のサモンエッグに弾丸をぶつけて、金羊を召喚してっと、雲のようにふわふわ飛んでいる、金羊を盾にして、風のサモンエッグでペガサスを召喚し、攻撃に転じていくよ!

そこに、大量の艦載機が援軍に現れた。


『このまま押しつぶすわよ! 奈波』


マーキュリーさんが僕に援軍を出してくれたみたい。助かったよ。これで、苦しいところ超えた。このまま圧倒するよ!


『もう少しで倒せそうなのに! 逃げられた!』


『こっちもやわ。まあしゃあないな。こちら側の艦載機があちらの量を圧倒したからやろうからな。うちは、潜水艦の皆に連絡を取って、ウエアはんを探しに行く。あんたらはどないするん?』


二人はエース機を逃したみたい、けど何とか退却させれてよかったよ。


「僕たち内陸の方に行った光と式を、助けに行くよ」


『成程、ウエアはんを助けに行った子らやな。じゃあ頼んだわ、すぐうちも追いつく』


「じゃあ僕たちは行くよ」


礼華を残して、僕たちは光たちのもとに飛ぶ。下の海で機工に収納されて撤退していく敵たちの中に凄い目つきでこちらを睨んでいる人形のような少女がいることには気づいていたけど、それを無視して、飛んでいく。

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