11話 次の戦地へ

次の戦地へ




「ん? こ、ここは?」


お、雛が目を覚ましたみたい。


「ペガサスの背中の上だよ。よかったぁ、死んでないみたいだね」


「本当良かったよぉ~。今から地上に降りるからね~」


もう、式が見えているね、こっちに走ってくるよ。ペガサスはふんわりと、地上に降りてくれて、


「雛! 大丈夫?」


「う、うん。み、皆も、だ、大丈夫?」


「ええ、あなたのおかげよ」


「そう、よかった。す、少し寝るね。お休み」


僕たちも少し休むかな。そう考えて、その場に座った。それに続いて、光も座る。そこに、


「っと、間に合わなかったか。まあいいや、式、雛は無事かい? 後ごめん。賢者の吸石を逃しちゃったよ」


皐月がどこかからか戻ってきたみたい。てか、賢者の吸石逃げてたんだね。


「ええ、皐月、雛は無事よ。って、あいつ生きてたの? ありがとう、奈波、光」


「どうってことないよ」


「いいんだよ~」


「うん、けど、わるさは出来ないと思うよ」


ん? なんか式がいきなり、六角形の機会を耳に当てたよ?


「はい、こちら式よ」


通話かな? まあいいや、少し飲み物でも飲もう。船から降りたときに渡された、飲み物を飲んでっと、ふう、生き返るー! この飲み物、なんなんだろう? まあいいや。


「奈波ちゃん、半分ちょ~だい!」


「うん、いいよ。はい」


ペットボトルごと渡して、そのまま光は飲んだ。

ってこれ関節キスじゃ! まあいいや。後2本あるし、式たちにも分けてあげよう。


「はい、体力が回復する飲み物だよ」


ととりあえず、今通話していない、皐月に渡してみた。


「ありがとう」


ゴクゴク! のどの音が聞こえるぐらい飲んでいるよ。


「ってこの飲み物凄いね、力がみなぎるよ!」


「だよね、僕も貰い物だから原料は知らないけど、良い飲み物だよね」


「うん、原料が分からないのは気になるけど、まあいいや、式たちにもあげよ」


そんな会話をしていると、式が皐月を見て、


「皐月、今から船だせるかしら」


「うん可能だよ。奈波、ペガサスを出してもらっていいかな? あの山を越えて、海に出るよ」


「うん、僕たちも付いて行くよ」


船まで行って休憩するのかな? まあそれぐらいならまだ体力もあるし、


「ありがとう」


僕と、式。光と皐月。そして何処からか現れた、飯野さんが、雛を抱えて、ペガサスに乗り、船に戻った。


「じゃあ、出港して、行先はインドの私たちが戦った近くの、軍事施設よ」


「え、もう暗いのに、船を出すのかい?」


僕は、思わず、式に聞いてみる、だって、そんなにいそがなきゃいけないことあるのかな? って思ってしまったからね。


「あ、通話内容言ってなかったわね。私たちのほかの同盟相手がピンチなのよ。出来れば一緒に助けてほしいのだけど、いいかしら?」


「う、うーん」


少し悩んで、光の方を見る、すると、


「いいよ~。あたしたちが助けてあげるよ」


「ありがとう! 助かるわ」


夜の海を船が進む。途中で、雛が起きた。


「お、おは、よう。ここは?」


「船の上よ、っとちょうどいいわ。今すぐ機工内で滑走して、3機、いや4機ほど戦闘機を出してもらっていいかしら? ウエアたちがピンチなの」


「わ、分かったよ」


「拙者は適当に行く。この先の戦闘はお主らに任せたでござる」


「……はい。じゃあ皐月と雛で一機、光と私で一機、飯野と奈波で一機でいいかしら?」


「うん」


「いいよ」


 「承知」


「う、うん」


「了解」


と皆ここに返事を返して、雛の前に立ち、機工に乗せてもらい、飛び立っていく。

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