9話 エンドレス・サモン
エンドレス・サモン
数分戦闘が続き、僕たちは疲弊してきていた。
「応援はまだかな!」
「もう少し、飛んできているのが見えるよ!」
見ている暇がないけど、そういうならそうなんだろうなぁ。そんなことを考えていると、凄い地響きが鳴った。
「なに? 今の!」
「式の戦車が、近くに落ちたよ」
「え? ドユコト?」
その方向を見ると、式が、何か重そうなものを装着して、周りをなぎ倒している。凄く強くない? あの装備。っとこっちはこっちで、敵を倒さなくちゃ!
『こちら、ムーン・エルピス。結界張り終わったでござる』
『どういう感じの結界だ?』
『拙者は円柱型の結界しか使えないのでござる』
『分かった。という事だ、自分が空中を見張る。もしもの時は、声をかけるがいいか?』
「分かったよ」
飯野さんの急な通信。少しびっくりしたけど、何なんだろう? 空に逃げられる場所があるとは思えないけど…… それは置いといて、敵はさっき戦った悪魔の持っていた、大剣を取り出して、一薙ぎ。僕は、しゃがんで何とかやり過ごし、明透を鞘から抜く。これで、敵からは見えないから、後ろに回って、火のサモンエッグで、サラマンダーを召喚だ、これで石を燃やす! 障壁防衛に派遣していた召喚獣も戻ってきたし、明透を鞘に納めて、
「エンドレス・サモン」
10の属性のサモンエッグを一つずつ召喚に使って、そのうえで、サモンエッグをぶつけて、召喚をしていく。これで理論上、召喚は永遠にできるはず!
『すまない、一体逃した。奴は、上空にある、人工衛星に向かってしまった』
へ? 何事? 本当に空に逃げたの?
『あたしが行くよ! 大丈夫、高度限界までに接近できるはず』
確かにこいつらを外に逃がすわけにはいかない! 雛が頑張ってくれている間、僕は、どうにか生き延びないと!
「奈波、助けに来たよ~!」
「光、ありがとう!」
目の前の敵を蹴散らして、光たちが到着した。凄く頼もしいね。ここから反撃だよ!
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