3章 護衛任務
1話 ブラブラ作戦
ブラブラ作戦
「よし、ここでいいよ。多分あそこの半島の違う世界で、師匠が待っているはずだよ」
僕たち奈波と光を含めた、船の乗組員は、その半島の先端に着いた。
「ありがとう、マーキュリーさん、皆も!」
「いいわよ。じゃあ行ってらっしゃい。私たちは、ここに停泊しているから、いざとなったら、これを使いなさい」
「これは?」
マークリーさんから、何も入っていないガチャポンの玉みたいなのと、飲み物を渡された。
「これを割ったら空間転移の魔術が発動するわ。この、札と呼応して、道を開くのよ。後飲み物の方は、体力を回復する効果があるから、戦いが終わったら使いなさい」
「つまり~、いつでも、マーキュリーさんたちを呼び出せるんだね~。飲み物もありがと~」
「その通りよ。じゃあ気を付けてね」
「うん」
「ありがと~」
僕たちは船を降りて、陣を書いて、転移を開始。両立世界に向かった。
着いた、けど、気持ち悪い! 吐きそう。転移酔いだぁ。
「うっぷ」
「大丈夫~?」
「少し海見てくる」
「分かったよ~」
ああ、海はきれいだなー。あ、魚が寄ってきている。あははー。っよし! 頬をたたいて、気合いを入れた。
「うん、少しマシになったよ」
「良かった~。じゃあ、行こうか~。飯野さんを探しに~」
「うん」
街に入って、師匠にメールしてから、探していること数分。すぐに見つかった。
「あ、師匠、と誰? なんか、文さんと似ているけど」
「お、二人とも来たか。今、何者か分からない奴ら追いかけられている。奴らが自分を探せるなんて、驚きなのだが、だが、探しているという事実を考えると、逃げてしまった方が楽だろう? だが、この場所の近くに、エルピスの封印場所もある。だから、どうしたものかという感じなんだ。あとこいつは兎だ。まあ、文の一族だと思ってくれればいい」
「……よろー。吾輩は兎だよ」
ピースしながら、白衣を着た無表情な少女が楽しそうに自己紹介をしている。
「よろしく。じゃあ、倒して、聞き出そう。もしかすると、敵じゃないかもしれないよ」
「そうだと良いんだが、狙撃を一回受けてしまってな」
「……因みに吾輩が一撃受けましたー」
「そうなんだ。じゃあ戦闘態勢で行くしかないね」
「じゃあ~、ちょっとこの街をぶらぶらしよっか~」
「そうだな」
「あれ? 敵の居場所を突き止めるんじゃ」
なんでブラブラするのか解らないよ。
「分からないんだよね~。なら、見つかるのを待った方がいいよね~」
「あ、成程。分かったよ。あ、あそこのアクセサリ屋さんとかよさそう。光、行こうよ」
「うん~」
「悪いが、自分はここで待っているぞ。こんなダサい格好の男の入るところではなさそうなのでな」
「……吾輩も。オシャレに興味ないしー」
「ごめんね。すぐ戻るよ」
「ごめんね~」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます