第20話

 「…歩夢?あんたが歩夢で有ろうか無かろうが、姉さんの住所教えれば良いんだね?」

 人が良い叔母さんは、大夢の言葉に疑いの眼を向けず優しく大夢に問い掛けた。

 「…う…ん!ゴメン、叔母さん。今は、何とも言えないんだ。後で、時間が有ったらゆっくり話そうよ」

 「…そうだね。取り合えず、久々に歩夢と話出来て良かったわ」

 「××××此れが姉さんの住所だから」

 「叔母さん、有難う」

 叔母さんの優しさに大夢は、眼に涙を浮かべながら感謝の言葉を述べていた。

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