第18話

 〈…歩夢の世界って、こんな感じだったのか!?〉

 改めて大夢は、歩夢になった人生に感動していた。

 〈こんな、人生なら障害有る無しに関わらず生き方も変わっていたんだろうな!?〉

 その様な事を思っていた大夢の眼から、ポロポロと涙が零れ落ちていた。

 ふと、大夢は歩夢が腕に付けていた腕時計を確認すると、丁度針は午前2時を指している。

 〈…今日の、朝7時を過ぎたら親戚の叔母さんに確認取って長年会って居なかったお袋の処に行くか?…歩夢の事も聞いておきたいし〉

 そう決心した大夢は、瞳を真っ赤に充血させながら人目を避ける様にその場を後にした。




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