第15話

 そして、大夢はそっと歩夢の手を握ると歩夢は力強く大夢の手を握り返した。

 「歩夢…手を繋いでお互い意志疎通するからな」

 大夢は、そう言うと「…小さい頃は、良くこうやって僕の手を繋いで歩いてくれたね」

 歩夢は照れ臭そうにそう返すと、今度は優しく握り返した。

 その言い方に大夢は、改めて歩夢は昔から何一つ変わってないなと思っていた。

 だが、歩夢の手は異様に冷たかった。

 〈…歩夢の手、異様に冷たいな!まるで、生身の人間の手では無いみたいだ〉

 

 

  

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る