第14話
「よし、取り合えずICカ-ドに入力済ませたよ。此れで兄さんのICカ-ドに僕の情報を入力すれば、お互いの身体が入れ替わるんだね」
物覚えの良い歩夢は、直ぐに入力を済ませていた。
〈そう言えば、歩夢は俺と違って障害も無かったし器用で頭も良く、両親に可愛がられてたな。お互い、幼少期は顔だけはそっくりで俺と良く間違えられてたけど〉
〈…確か、お袋に引き取られた歩夢はいつの頃からバイクに興味を持ち出して、お袋に勘当されたんだっけ?〉
〈…それにしても、やはり見た目は幼いな〉
「…兄さん、どうかした!?」
ボ-っと、そんな事を考えていた大夢に歩夢が急に声を掛けてきた。
「おォう!相変わらず物覚えが早いな、歩夢は!じゃ、歩夢のカ-ドを兄さんに渡してくれるか?」
大夢はそう言うと、ICカ-ドを受け取り歩夢の情報を自分の中にインプットした。
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