第8話

 梨沙と別れて、5時間後に淳也が戻って来た。

 時刻は、深夜0時を回っている。

 淳也は、満面の笑みで「やっぱ、お前顔だけは良いから6時間で3人もお持ち帰り出来たよ!ま、昔からお前は顔は良いのに引っ込み思案な所が有ったからな。所で大夢、お前、確か…発達障害だったよな?障害は、もう治ったのか?」と、聞いてきた。

 余計な、お世話だ。

 大夢は、そう思いながら「まだ、完全には治って無いけどね。淳也、もうそろそろ時間だから身体返して貰っても良い?IC カ-ド、持ってるよね?」と聞くと、淳也は「お-、悪りイ、悪りイ」と、ICカ-ドを差し出し、お互いの身体を戻す事にした。

 「又機会有ったら、自売り利用するからお前の身体貸してくれよ。あ-、そうだ。此れ、チップな」と、淳也は財布から1万を取り出すと余分に大夢に支払った。

 「イヤ、良いよ!」

 大夢がそう言いかけたのを遮るかの様に、淳也は「じゃ、待たな」と、足早にその場を去って行った。

 

 

 

 


 

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