第7話

 「…そうですね。その方が、戻ってきたら直ぐ利用したいので、今のウチに手続きを済ませたいですね」

 梨沙はそう言うと、大夢からIC カ-ドを受け取った。

 ICカ-ドに入力を済ませた梨沙は、先に1万5千円を支払い「では、何時間後に戻って来たら良いですか?」と確認してきたので、大夢は淳也が戻って来る5時間後を、指定した。

 「分かりました」と、返した梨沙はそそくさとその場を後にした。

 〈この仕事の面白い所は、老若男女様々な人が色んな理由で、利用するトコだな〉

 大夢は、梨沙の後ろ姿を見ながらそんな事を思っていた。


 

 

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