第26話 マリア先生の過去

むかしむかしのお話。

白魔術師と黒魔術師の戦争の頃である。


まだ8歳だったマリアは、両親を戦争で亡くしており、8歳のマリアにさえ、奴隷になれ!という事である。


マリアの夢は学校の先生になって、こんな戦争を、二度と繰り返す事のないように、強くて優しい戦士を育てあげたいという願いがあったからである!


マリアは、特殊能力も、まだ発動していない幼い頃の話である。


5歳で、能力が出ていないと、無能力者として扱われ、ただの魔法使いとして扱われる。ただの魔法使いは、奴隷の様に扱われる。


マリアが能力を開花させたのは、12歳の頃である。


マリアの能力は、回復能力付与である!

魔法をかけた人に、回復能力を伝える能力である!


魔法使いとしては、とても強い能力なんだが、8歳の頃には、その能力が開花されていなかったので、

奴隷として、こき使われていた。


奴隷とは、どういう者だといったら、何十人もの奴隷がカプセルの中に入れられ、魔法力を吸い取られ、魔法力が回復するまで鉄格子の中に入れられ、

回復すると、また、その実験をおこなわれるという、残酷な実験である。


もう泣く事も忘れてしまった。


自分は、このままずっと、この実験に使われて死んでいくんだなって思っていた。


とある同じ実験をされていた子、ジュリアちゃんが、「ここから、逃げよう!」と言ってきた!


マリアは、もはや精神的ダメージが大きくて、ジュリアの言う通り、ただただ動いた。


ウィーン ウィーン ウィーン


脱走者 発生 ただちに捕まえなさい!


ジュリアとマリアは、大急ぎで外へと出た!


そこに、ご老人夫婦と出逢わせた!


その老夫婦は、二人を見て、察したようで、すぐに老夫婦の家にかくまってくれた!


ジュリア「おじいさん、おばあさんありがとう!私はジュリア、この子はマリア。マリアは魔法力を吸われすぎて、感情が無くなったの。。。」


おじいさん「なんと、かわいそうに。良く頑張ったね!」

マリア「。。。」


おばあさん「すぐに、暖まるスープを作ってあげるからね!」


警備員が見回りに来た!


警備員「二人の女の子知らないか?!もし、かくまってるんだったら、お二方を死刑にしなければいけません。知らないか?!」


おじいさん「あーー、何て言ったのかのぉ。耳が遠いんでのぉ。」


警備員「もういい!次をあたるぞ!」



続く。







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