会う約束を取り付けてから、当日を迎えるまでの一週間あまりを、私は生きた心地がしないまま過ごした。

会うのは危険過ぎるのではないだろうか。

何らかの犯罪に巻き込まれてしまうのではないだろうか。

できることなら、晴子に相談したいところだが、事情が事情だけにとてもじゃないが話すわけにはいかない。

やめておくべきか。

でも、決して叶うことがないと思われていた長年の夢が叶うチャンスかもしれないと思うと、心が揺れた。

いや、でも･･････

悪いイメージはいくらでも出てきた。

もしかしたら彼は強盗目的で私に声をかっけてきたのかもしれない。

甘い言葉で私を誘い出し、何か恐ろしいことをするつもりなのかもしれない。

しかし、そうであれば、あれほどまでにマニアックなくすぐりフェチのトークに対応できるだろうか。

でも、くすぐりフェチの強盗という可能性も十分考えられるし･･････

堂々めぐりの思考から抜け出せないまま、時間は流れ、ついに当日を迎えてしまった。

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