第4話 うつくしきひめぎみ4

 城内 とある一室


 話し合いはつかず


鈴の退室した後


 「失礼致します。楓禾姫様? なずなです。  湖紗みさ若様が楓禾姫様に逢いたいたい。とおっしゃられて…… お連れしました。今よろし……」


「フウひめしゃま? どうしたのですか?」


 よろしいですか? と申し上げる前に、どこか憂いに満ちたお顔をされている楓禾姫様に、お声をかけられた湖紗若様


 途端に楓禾姫様は破顔されて


「まぁ湖紗若様……」


「フウひめしゃま? げんきないですか? わたしがフウひめしゃまを まもりますから……」



楓禾姫様と、湖紗若様。同じ正室よりお生まれになった仲の良いご姉弟。


「まぁ、ありがとう湖紗若様…… とても嬉しゅうございます」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る