第5話入りゆくや落葉松
(記2021/3/14)
引用句「入りゆくや落葉松(からまつ)未知の青籠めて」(橋本多佳子 命終,261)
(読みかた:いりゆくや からまつ みちのあお こめて)
落葉松の林に入ったら共有する記憶が呼び起される。
共に泣くことしか出来ないのだもの、ほかにどうしたら好いのよ‥って泡も思う。あなたもそうでしょう?うまいセリフでも掛けられたらそうしてるさ‥でしょ?みんなに共通の感覚が具わっている。その感覚の一つが「
母は泡に分りやすく教えてくれた。泡の母が泣いたことはなかったし、ツライと嘆いたことは一度もなかった。だから自分の背中で教えるしかなかったのね。泡は泣き虫だけど、口と文字で教えることにしているけれど、それは耐えてばかりいられないって思ってるから。共に泣く・共に笑う‥泡の哲学。だから泡を
カラマツ林の小道の先に希望がいっぱい輝いてるのが好いな。喧嘩して・共に不幸になっても詰らないもの。だったらどうする?落葉松林でトンテンカントンテンカンやってる工女がいるみたい。ダレだろ?そんなこともう知ってるよね。矛盾丸を鍛え拵えてる工女・匠さま。まだ誰も見たことない希望の青を秘めている落葉松の宝剣が仕上がったのじゃないかな。下手して自分を傷つけないことだよ。矛盾丸を手に取る資格が自分にあるか?資格もないのに奪いとったら?そりゃあ、盗んでみれば?
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