番外編 『軍隊(式)隠れんぼ』
俺ことイヴァン・アレクサンドル・クラウド・ヒメラルギーは今、隠れている
というのも、全部隊強制参加らしい
まぁ、リゼルの言うことなんだ。従うさ
実際、転生前は
あー。暇だな。それにしても隠れんぼは久しぶりだなぁ。俺は転生前は有名なアサシンだったから隠れるのは慣れてるけどな
そんなわけで俺は木の上でゆっくりしている
ん?!リゼルだ
相変わらず綺麗だ。ちょっと惜しいとすれば肉付きだな。胸と尻がもう少し大きいといいんだが…
転生前は丁度良かったのにな。惜しい限りだ
さてとどうしようか。リゼルを引っ張ってくるか
いや、それは目立つか
うーむ。たまには何もしないでおくか
よし、書物でも出して読んでるか
ん??殺気?いや、違う。魔物だ
俺は腰につけている短剣をそっと引き抜いた
そして構え、目を閉ざし音に集中する
たくさんの動物や魔物の走る音に大きい何かが追いかけている?
目を開けると魔物と動物の集団が現れた
後方には大きな魔物がいる
多分、前の魔物達や動物達は追いかけられているんだよな
俺は手先に魔力をためる意識で魔力を集める
すると聖剣が現れた
俺を中心にして白く光る
俺の手には白い光の球ができてきている
それを思っきりぶん投げる
するとあっという間に魔物達は消え去り終わった
俺は後ろを見るとリゼルがいた
「あーー……。スゴイデスネ」
「はぁ……」
可愛いヤツめ。心配で来てくれたのか?たまたまか?まぁ、いい。とにかく、可愛い
今回はどうしようか。今すぐ喰ってしまうのはもったいないしな。うーむ。冗談でも吹き込むか
どうやら俺は死んでから、彼女に対して結構積極的になった。言わいる一目惚れと死んだことで後悔するよりも行動するように切り替えた影響だ。
リゼルは空間支配魔法で逃げようとする
俺は小さな声で唱える
「聖域構造」
するとリゼルの魔法が使えなくなる
「えっ??!!」
するとリゼルは足が遅くなる
俺は簡単にリゼルを捕まえた。後ろから抱きしめる
「うわぁー!!!!嫌だァ!助けてぇ!!」
「そんなに俺が嫌いなのか?」
「別に嫌いじゃないけど……。あんたに狙われているような……」
「自覚があったとはな」
「んなっ?!!?」
「まぁいい。今すぐにも喰ってやるか」
「ひぇー?!!!?嫌だァ!!!それ以外ならば何でもするから許してー!!!」
「断る」
「うそ!!嫌だーー!!!助けてー!!」
俺はリゼルを肩に乗せた形で抱き上げて連れていった
そして軍営に戻り、リゼルを下ろした
リゼルはザッカリー卿の後ろに隠れた
うん、かわいい。うさぎにしか見えないな
エドワード「ん?あー。やっと見つけました。まったく。陛下は隠れんぼが上手すぎます」
イヴァン「済まない」
エドワード「クロムナイト卿が見つけてくれて助かりました」
ジャレット卿「それにしてもアラン卿の言う通りだったな!ガハハ」
ハーバード卿「なぜ、クロムナイト卿なら見つけられると思ったんだ?」
グレン卿「確かに俺もそれを思ったぜ」
アラン卿「普通にクロム卿が陛下に狙われているみたいなので餌をチラつかせれば来るかなと」
リゼル「え、餌……」
アラン卿「まぁ、クロム卿が喰われても構いませんので。私的には」
リゼル「ひ、酷すぎるでしょ!アラン卿!!」
アラン卿「まぁ、クロム卿は陛下のお気に入りだとアダム卿が言っていたのでそれを生かしたまでですよ」
あー。可愛いなぁ。怒ってる。普通に怒り顔が全然、怖くないんだよな……
ナイスだ!アラン卿。いつか美味いものでも奢るか
リゼル「あいつ〜!!!!絶対、川にぶち込む!!!」
そう言ってリゼルは赤っ面になってプンプンしながらどこかに消えていった
ジャレット卿「ふむ。陛下は弄りがいのあるタイプが好きなのですな」
エドワード「ええ。そう見たいです」
ジャレット卿「さすが鬼畜ドS男と呼ばれるだけありますぜ」
エドワード「リゼル様……」
グレン卿「ザッカリー卿。お前は少し過保護をなくさないとだな。ガハハ」
ジャレット卿「そうそう。そういえば陛下。まだ喰ってないのですか?」
イヴァン「とことんいじめてから食べるきだ」
ジャレット卿「ふむ。それは名案ですな」
エドワード「リゼル様が危険だ……」
グレン卿「ザッカリー卿。どの道、陛下と結婚するのだからどうでもいいではないか?ガハハ」
エドワード「そうには行きません。リゼル様は可愛いままでいて欲しいのです!」
アラン卿「あー……。親バカというか過保護というか……」
イヴァン「そんなにリゼルは可愛かったのか?」
エドワード「ええ。天使でした」
あー。ザッカリー卿が昇天してしまったか
ジャレット卿「ふむ。ザッカリー卿は本当の正体をバラされたと」
エドワード「あっ……」
グレン卿「やはりクロム卿の言う通りだったな。可愛いものや甘いものには滅法弱いジャレット卿タイプだったとはな!」
エドワード「んなっ?!!こんなラブラブ言いふらし野郎と一緒にしないでください!陛下の方がまだマシです!」
ジャレット卿「そんなに言うなんて酷いぜ」
グレン卿「それくらいしつこかったてことだ。ガハハ」
ジャレット卿「そういえばしつこいと言えばグレン卿もそうだった気がするぜ。酒を飲みに行こうとうるさいぜ」
アラン卿「この前、私のところまで来ましたよ?ほんとにふざけんなって思いました」
ハーバード卿「あー。来たな。あれは本当に困った」
イヴァン「結局どうしたんだ?」
ハーバード卿「忙しいから帰れと言って返しような気がするな」
アラン卿「ええ。確かそうでしたね。父上」
エドワード「みんなあれには困ってたみたいですね。私は丁度、密偵との確認していた時なので来ませんでしたが」
イヴァン「……はぁ、まったく。この侵攻が終わるまで、ジャレッドはお菓子禁止で、グレン卿は酒禁止。それで手を打っとくか」
ジャレット卿「んなっ、??陛下酷すぎますぜ?」
グレン卿「陛下!!それだけは勘弁だ!」
イヴァン「お前たちのせいで迷惑を被ってやつがいるんだ少しくらいは我慢しろ!」
2人はしょぼんとさせた
グレン卿「…はい」
ジャレット卿「…分かりました」
にしてもリゼルをいつ食おうか
可愛いなぁ。フランソリワが落ちたら、食おうか。うーむ。一目惚れにしては強力すぎる呪いのようだなぁ
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