お題10 ゴール『 駆け抜けたカクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021』

 一ヶ月。


 カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021に参加を決めてから、一ヶ月の時が流れた。


 この一ヶ月で書き綴った短編小説を振り返ってみたいと思う。


 お題1、おうち時間『退屈な僕らはダイスに縋る』1,699文字。2021年3月11日05:19 最終更新。


 カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021に於いて、最初の課題であるおうち時間の作品。内容はタイムリーにTRPGのリプレイ動画にハマっていた作者が制作していたTRPGのキャラクターを架空の友人とキャラクターを作り上げる小話。


 お題の解釈としては、コロナで強要されたおうち時間の過ごし方であろうと思い。家で過ごした設定なら何でもいいのだろうと、手始めには丁度良いだろうと描かれた。


 お題2、走る『灯入りの模型都市』1,701文字。2021年3月11日05:20 最終更新。


 第二の課題、走るを書いた短編だ。内容としては、今まで一度も書いた事のない恋愛をメインにしたものを書こうとした作品。第一に夜景の風景を思い浮かべ、一度立ち止まった主人公が再び自分の道に進み、彼女の運転する車のライトは夜景の一部となって流れて行く。


 お題の解釈は、走ると言うのはランナーだとか人や生き物に拘る必要がないと気づいた結果、流れ星が空を走り車も光を走らせると言った誌的な表現もどきになった。


 お題3、直観『鑑定士の道標』2,168文字。2021年3月14日08:19 最終更新。


 第三の課題、直観。これは直観と直感を勘違いさせる引っ掛け問題だった。現に勘違いしている作品を多く散見された。作者はこの課題に最も適しているのは、知識と経験を蓄えた老人であると考えた。そして直観を生かせる職業として鑑定士を選出し、昨今溢れている鑑定が手軽な物というロクでもないイメージにささやかな反抗を掲げた。


 お題4、ホラーorミステリー『廃校の怪談』2,889文字。2021年3月18日10:15 最終更新。


 第四の課題にして、作者達を悩ませた難関ホラーorミステリー。最終的にホラーに踏み切ったが、元はミステリーとホラーの合わせ技で書く心算だった。しかし、どうしてもミステリーの謎を思いつかず、ホラーとしてド定番の学校の怪談を描いた。


 書き始める前に蜘蛛クモという単語が浮かび、伏線として地名にバラまいたのは良い思い出。結局ミステリーを諦めきれず、最後に友人は別の場所に居たんだよという解けても嬉しくない謎を用意した。


 カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021では、数少ない成功例だったかなと感じている。


 お題5、スマホ『位置情報確認中!』1,277文字。2021年3月18日10:16 最終更新。


 作者がお題としては一番困った課題スマホ。どうして作者が一番困ったかと言えば、作者がスマホを持っていないからであり、スマホの機能って今どうなっているんだと調べる所から始まった。


 最初は自分の居場所を監視される男の逃走劇を書く心算だったが、良く分からない話の流れに突入。仕方がないので、これから宇宙での戦争が始まるんやでというプロローグ的な終わり方に…何でこうなった。


 お題6、私と読者と仲間『私も読者』1,394文字。2021年3月23日11:22 最終更新。


 カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021で最も最低な課題。しかも不運な事に作者の住むマンションがネット回線をカットされた所為で、投稿時間に間に合わず皆勤賞のお金が貰えなくなると言う最悪に最低を追加した課題となった。


 お題7、21回目『白騎士と黒騎士』1,818文字。2021年3月24日05:43 最終更新。


 お題6の投稿後一日分の時間もなく欠かされた作品。でも結構気に入っている。ニチアサのヒーロー番組の第一話前に起きたという設定で書いた。21回目の変身は、命を落とすだろう。


 お題8、尊い『フレームの中で』1,203文字。2021年3月26日07:04 最終更新。


 課題を出した運営が百合々てえてえの変態作品を要求した課題。作者はメチャクチャ嫌だったので、人間として尊い物として課題に挑んだ。必要な文字数に届かなくなり、本当に必要な物は長々とした言葉はいらないのだと悟った。


 お題9、ソロ〇〇『エステヴァンの一人旅』 1,668文字。2021年3月29日04:25 最終更新。


 ソロキャンプを書きたくなって仕方がなかった課題。運営の誘いに乗る物かと抵抗した結果、無言で馬を走らせる獣人をひたすら眺めるだけの作品となった。なんだこれ。


 最後のお題は、ゴール。


 この最後の課題ばかりは運営の思惑に乗ってやろうと思う。そうカクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021のゴール。最後の課題だ。


 ここまで振り返って来て思うのは、やはりスケジュールを詰め込み過ぎだという指摘に他ならない。準備期間も無く、詳しい設定を考える時間的余裕もない。その為、自分の中にある知識や経験を頼りに引き出しを漁らなければならなかった。


 回線が切られ(リホーム会社の工事。事前連絡なし、謝罪なし)皆勤賞を逃した。他にリワードを貰える可能性があるのは、運営の選んだ作品だけなのだが、アイツらは投稿された作品を読んでいないので無理な話だろう。


 以前他のリワード獲得イベントに参加した時には、作品の中からいくつか選んでリワードを与える物だった。作者の作品はリワードを貰ったのだが、閲覧数を示すPV数は変動していなかった。


 読んでねぇじゃねぇか!!!


 ただ勉強になったイベントではあった。ミステリーの皆に評価された作品は、自分でも評価したくなる良い作品だったし、もうちょっとジャンル系の課題があれば良い練習になったとも思う。


 お陰でメインの小説投稿が一切できず厳しい再生数になってしまったが、自分の修練と言う意味ではとても良い経験であったのだと思う。


 最後に準備もロクにできず半端な物語になった作品も多い中で、私の作品を評価してくださったり、呼んでいただいた数名の方に感謝を。


 ありがとうございました。

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KAC2021 お題集 作灰猫 灰猫 @seadz26

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