第6話
次はまた猫になります。
この子は、母猫も特殊な成り行きで、よその家に行き着いた子でした。しかも、ヒマラヤン。
そのヒマラヤンが、赤ちゃん産んだけど、要らないから〜と、言うので、我が家に一匹譲って貰いました。
名前はトム。
あの有名なアニメのあの名前です。
その子は、ホントに座り方から、振る舞い方が妙に洋猫。
でも、キジトラの長しっぽでした。
毛は長くなく、でも、顔つきはヒマラヤンというか、シャムっぽく、寄り目っぽい目でシュッとした感じでした。
トムは、先住猫のムクムクをすごく立ててくれるいい子でした。
ムクムクが喧嘩を売っても、トムは決して喧嘩せずに、全てムクムクを先に何でも譲っていました。
ムクムクの二の舞には出来ないので、うちに来て、直ぐに首輪とリードをして、室内猫にしました。
私の実姉が結婚して、子供を生んで里帰りをした時も、母である姉が起きないので、私を起こしに来ては、ミルクは?オムツは?と、心配そうにみていました。
私も寝ていて体が動かなくなったときに、その子がふと私の横に来て、ニャーと言って私の上に飛び乗ったら、動けるようになったという逸話も残しました。
男の子なのに、面倒見のとてもいい猫でした。
この子は15歳でこの世を去ります。
それまでの間、姉の子に怒ることなく、相手をしていたことを思い出します。
私もこの子から、子供の付き合い方を教えてもらいました。
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