第7話
次に来る子は、柴犬の雑種。
その家で飼っていた母犬から、7匹産んだけど、要らないと海に捨ててきたけれど、ついて来た3匹だけ連れ帰ったから、何とかしてくれんか?
と、母に相談してきた。
母も、馬鹿なのかお人好しなのか、引き受けた。一匹は他所に、一匹は、我が家に。あとの一匹は、その家でという感じで収まった。
その犬の名前は当時大人気だった光GENJIのかーくん。
うちの母は、何故か芸能人の名前を付けたがる。
そして、この犬が、始めの方で出てくる無残な死に方をした子の様に傍若無人な子で、私の物や私をとにかく目の敵にして、私を近寄らせなかった。
なので、すべての事を母と父でやる事に。
他の人には、牙を向かなかったが、何故か私だけ嫌われていたようだ。
その3年後には、引っ越し、海の近くに住むことになる。そこで、この子に悲劇が起こります。
隣に越してきた家族に、犬がうるさいと言われます。
(隣も飼っていましたが、家のが吠えるよりも明らかに夜中だろうと朝方だろうとワンワンと大騒ぎさせていましたが。)
で、かーくんにも、静かにするようにと、躾をします。
当然、私は敵なので、父が教えていました。
が、その犬の散歩コースで、喧嘩を売られて、別のコースに変えた日のこと。
突然、ご飯を吐き戻し始めます。
えっ?と思ったのも束の間、血をも吐き出し始め、翌朝には亡くなってしまいました。
まだまだ若い5歳での死。
私にはまだ疑問があります。
この子がなぜ狙われたのか?
他の子は何ともなく過ごせているのに。
同じルートでジュリー、チロ、カーくんの弟を散歩しているのに、何故かーくんだけ?
今でも、私の中にはロッキーと同じ死に方(頭は叩かれずでしたが)をしたのだろうかと。
私には噛み付きましたが、他人にはそんなことしませんでした。
悔やまれます。こういう事をする酷い人間がこの世から居なくなればいいのにと思うのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます