第5話 [evergreen 5 ]


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<music> [今週の一曲]




Tomorrow / 片桐彩子(川口雅代) Komami/King KICA-7869 / KIDA-7643





-その2-




PD:福武茂

D:流石野孝

Arr:岩崎元是

Com:小西真理

Wor:秋山奈津






訂正。

イントロのところで、オクターブって書いたけど、4度上の間違いでした^^;

ごめんなさーい。






さて、それじゃ原曲なんかについて、ちょこちょこと。






<参考楽曲>


You don't have to be a star (to be in my show) /

Marylin Mccoo & Billy Davis Jr (廃盤)


(邦題) [星空のふたり]


今は、ビリーのソロだけがレコード、出ているみたいです。

残念ながら、あまり話題性が無いのか再発の噂も耳に届いてはこないようですね。

イントロから、この"Tomorrow"に良く似た感じの優しいフレーズが流れてきて、

「ああ、Sweet-Soulだなぁ」なんて僕は感じちゃいます。

vocal-partの出だし、ビリーの張りのある歌声は、やはり黒人らしい

ものでして、あの、'70sがあざやかによみがえりますね。

ボウリング・シューズとアロハシャツ、カワサキZ2-750RSとか。(笑)。


こないだNHKの「青春のポップス」という番組で西城秀樹と、だれだったかが

Duetで歌っていて、ああ、もうナツメロになっちゃったのかな?なーんて。


この"Tomorrow"も、今、聞いているTeenAgeのひとたちが、何年かたって

やっぱりそんな風に思い出すのかなぁ..。なーんてね。^^;









You are everything / The stylistics (VDP-25015)


男性ソウル、コーラスグループのヒット曲。'71 全米9位。(ソウル)

10位(ポップ)。


特徴的ファルセットで歌われるこのグループらしい曲だが。

歌詞に Today, I saw somebody look like you 〜 みたいな一節があり、

これの歌詞にインスパイアされたのかな?などとも思える。


スタイリスティックスは、やはりその当時とても人気のあるグループで、

まあ、曲の感じ、としては、ダイアナ・ロスの方が僕は好みだけれども、

キーンと、澄み切ったファルセット・イン・ペット。素晴らしいですね。

山下達郎さんがアカペラのアルバムなんかを出したりすると、彼らの曲を入れたり、と

そういう感じの曲なんですね。

'73全米10位(ソウル)。9位(ポップ)。





You are everything / Diana Ross & Marvin Gaye (TOCP-50101)


女性ボーカルがメインなので、さっきの歌詞も自然に聞こえる。

僕はこっちの方が好み。


この、ダイアナ・ロスとマーヴィン・ゲイのヴァージョンは、日本では結構有名でして、

当時、ポップス・ベストテンというラジオ番組で、糸井悟郎さんが名調子で

“イントロ乗せ”をやっていたのを昨日のことのように思い出します、ね。

today I saw ,somebody...とかいう歌詞で始まるあたりを、ダイアナ・ロスが

可愛らしく歌うあたり、この"Tomorrow"と似た魅力を感じます。

いや、片桐さんも魅力的です!^^;。

で、この曲、Introがこう、エレキ・ベースのスライドとオルガン(フェイズ・シフトの効いた)

の、ハーモニーで来るのでかなりムード満点。

で、大人っぽくダイアナが歌うんだけど、この歌詞がこういう可愛い歌詞で。

だって、「今日、あなたによく似たひと、交差点で見かけたの。私、あなたかと思って、

あなたの名前を大声で呼んじゃって、とても恥ずかしかった....」なんて(笑)

このTomorrowの源泉はここにある、と僕は思いました。

シングル・カットなし。それゆえチャートデータもなし。


Clarence Clemons "You're a friend of mine" (/CBS sony 28AP3117[Hero])



曲の進行が良く似ています。特に、はじめから

サビの感じでこう、開放的にいくあたり、まあ彼も'70の曲を参考にしているのでしょう

でも"Hero"って、朝比奈さんの盤の題名でもあるし、彼はブルース・スプリングスティー

ンのバンドのサックスだし、(虹野さんの"涙のエール"の参考曲にブルースの"Hungry

Heart"がある)なーんとなく関連を感じてしまいます。僕は。

ダイナミックに、4小節ごとにfill-inが入る。


かれ、あまり人気ありませんでしたが、いいサックスプレイやーです。はい。

それでもこの曲、全米で52位だったそうで(’85)。

まあ、Narada-Michael=Waldenやら、Booker-T=Jonesやら、はてまたJackson Browne

やら演ってれば悪かろうはずがないですが。(笑)




Love Theme from "A Star is born 〜evergreen"

ヴァーブラ・ストレイザンドが歌っていたっけ?な。

僕が好きなのは、Ramsay Lewis のヴァージョンで、これは"Love Notes" という

アルバムに収録されています。(SRCS-9571)


"endless love" / Diana Ross & Lionel Ritchie (R32M-1035)


これは、いつだったかご紹介した"You are everything" の続作のようでして。

続けて聞くと、良く似た雰囲気です。とっても美しいバラード。

確か、なにかの映画のサウンドトラックだったかな?

この曲を参考にして? "Paradise" / Mike Leno & Ann Wilson

が出来たと思います(これは、ご存知「Footloose」のサウンド・トラック。)

....と、いっても、これも'84だったか、すでに16年前。

光陰矢のごとし。とか^^;。





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[ひとくちメモ]


短調、長調。


大体、minor/majorなんて英語の表記にした方が最近は馴染みがあるかな。

難しい理屈では、これらの類別というのはきちんと根拠があるそうでして、

なんでもminorな響き、というのはヒトの泣き声(の倍音構成)に似ている、とか。


まあ音楽では例えば、ハーモニーでそれを表現する場合、根音(一番基準になる低い音。

「通奏低音」なんていう。[root]ですね。)

そこから数えて3番めの音がそれを決める要素になってます。


これがminor3/major3かでmajor/minorが決まる。


具体的には、ドーレーミ...の、ドとミの関係が[major3](長3度)で、

ラーシード..のラとドの関係が[minor3](短3度)といい、


それぞれのハーモニーの3番目の音で判別できます。







----[あとがき]--------------------------------------------


と、いうわけで、(?)次回に続く。


もうじき、「2」のヴォーカル集その2がでるそうで。


たのしみですね。


ほんじゃ。

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