第58話 人が作った魔道具



俺はケルトじいちゃんに連れられて、魔道具ショップに来ている!



「どうだいノア、面白そうなものはあったかの?」


「うん! 結構面白いものが多いよ!」


「ほぉ、良かったの!」



と、じいちゃんにはそう言ったが、正直のところあまり面白くなかった。




だって差がありすぎるんだ!


とゆうのも、エルマインの雑貨屋で見たようなダンジョン産の魔道具と違い、人が作り出したものはほとんど使えなさそうなものばかりだった。


火を噴く、水を出す、土が出てくる、風を生み出す


今のところは、このくらいを発動させるのが精一杯らしく、店頭に置いてあった魔力コンロ、あれはめちゃくちゃハイテクな物なのだと、この品ぞろえを見れば分かる!


とゆうよりも根本的な問題か?

ここにあるものは、魔法でできる事の幅を増やすと言うよりは、詠唱なしで簡単に魔法を発現させるとゆう事に重きを置いたような品揃えなんだよな。


例えばこれだ、水の蛇口! これは何種類もあるが、魔法としての性能はほぼほぼ変わらない!

違うのは本体の素材や装飾だけだ!


つまり、中身は同じだけど見た目のバリエーションが沢山あるだけだった!


まあ魔法を無詠唱で行使できるのは、ごく限らた人だけらしいからな。

詠唱せずに魔法を行使できることだけでも相当凄いことと思えば、まあ納得はできるが、正直俺のワクワクを返して欲しい!




ただ、そんな中でも面白いものはあった!


魔力を込めると動作部分がだいぶゆっくりだが、回転するとゆう代物だ!


この魔力で回転する仕組みを使えば、できることは山のようにある!


車、船、飛行機などの乗り物から、工場で使う機械まで、現代で使うほとんどの機械は、何かしらの回転エネルギーを使うからな!



ただ、それも遠い未来のお話。

この時代ではまだ機械化の芽が出た程度なのだろうな、この魔道具は新人作品の棚の隅っこの方に、銀貨1枚で置いてあった。


もちろん面白そうなので並んでた全6個は全てお買い上げしたよ!

ふふふ!これでなにか作って、みんなを驚かしてやる計画を立てないとな!



と、まあそんな感じで、思っていたよりは面白みにかける場所だったが、それでも回転する魔道具との出会いは大きかったな!


ちなみに、さっき店員さんに聞いたのだが、この回転の魔道具の開発者は『ナイル・シュタール』とゆう人物で、現在も魔道学院に在籍しているらしい!


これはますます2年後が楽しみだな!



「じゃあ、帰るかの!」


「うん! あ、みんなにちょっとしたお土産を買っていってあげようよ!」


「おぉ、それはいい考えだの! それにしてもノア、お前は心優しいの!」


じいちゃんはそう言いながら、俺の頭を撫でてきた!



なるほどな、テスナ母さんのあの撫で癖は、じいちゃんからの伝統だったか!


と、そんなことを思いながらも、じいちゃんとおしゃべりをしながらも、途中で結構いいお値段のするお店で砂糖を使ったお菓子を買って、ルーべッシュ邸へ

帰る。




ーーーーーー




「「ただいまー!」」


「お帰りなさいませケルト様、ノアール様、皆様はリビングの方でおくつろぎしております。」


ルーべッシュ邸に入ると、うちのメイドのタミアが出迎えてくれた。

ちなみにうちから来たメイド、目の前にいるタミアと、もう1人のコーティは、ルーベッシュ家で、ここのメイドさんたちと仕事をしている



「「ただいま!」」


「「「「おかえりなさい! 」」」」


ん?あれ?なんだ?


いつも通り、みんなは俺のただいまの挨拶に返してくれたのだが、なんか皆の表情?か何かの醸し出す雰囲気が、いつもと違う気がする。


何かあったのか?



「これお土産なんだけど」


何となく気にはなったのだが、とりあえずお土産を渡すと、父さんがお礼を言ってきて、みんなで食べ始めた


「ノアが買ってきたのかい?」


「うん、まあいつも皆には迷惑かけてばっかりだからね」


「うふふ!甘くて美味しい!ノア、ありがとうね!こっちにおいで!」


あぁ、美味しいなら何よりだよ!

母さんが手招きをしながら言ってきたので、近寄るが、やはり頭を撫でるために近くにこさせたらしい。


まあもうこの撫で攻撃には慣れたんだけど、じいちゃんとばあちゃんの前でされると、ちょっと恥ずかしいな。


そんな俺と母さんを見て、ばあちゃんやルーべッシュに使えるメイドや執事は、ものすごいほっこりとした優しい微笑みを向けてきた


母さんがじいちゃんに撫で撫でされている当時の光景がフラッシュバックしてるんだろうな。




「ノアちゃん、じいさんとの王都のお散歩は楽しかったかい? じいさんが碌でもないことはしなかった?」


ははは……じいちゃん、全然信用されてないのね・・・


まあイレースばあちゃんが身ごもって大変な時に、街の大人のお店に行ってたらしいから、そうなっても当然か。


ちなみに、その事件が起こるまではイレースばあちゃんはこんな感じではなく、めちゃくちゃお淑やかで、素直で優しい女性だったらしい


まあ、貴族社会で生きていれば、本音を出すことなんてまず無いけど、結果的には喧嘩をしながらでもなんだかんだで仲良くしてるから、じいちゃんとばあちゃんはこれでいいんだろうね


とゆうか、本当に愛って色々な形があるよね。

俺が務めてた会社の先輩は、めちゃめちゃ鬼嫁の奥さんが居る人がいたけど、はたから見たらめちゃめちゃ窮屈そうだったけど、本人は毎日楽しそうにしてたからな


て、こんな話どうでもいいか。


「うん、リバーシとかの契約の方も、じいちゃんのおかげで何にもなく済んだし、帰りに魔道具やによってきてね! 面白い物がいっぱいあった!」


「あらそう!それなら良かったわ! あと数日しかないけど、王都なんて滅多に来れる場所じゃないから、今のうちに楽しみなさいね! エルーナもよ?」


「「はい! ありがとおばあちゃん!」」



ーーーーーー


「それで? いい加減聞くけど、何かあったの?」


と俺が言った途端、リビングにいるじいちゃん以外の全員、使用人たちも含めた全員が、ビクッ!! と肩を震わせた!


「何よノア、私たちが何かおかしいかしら?」


初めに口を開いたのはエルーナ姉さんだったが、言っとくけど姉さんが1番変だよ!


いつもは穏やかで何事にもどっしりと構えてる姉さんが、俺とじいちゃんが帰ってきてからはなんかずっとソワソワしてる!


「うん、おかしいよ! なんか皆表情が硬いし、今の反応を見れば明らかでしょ?」


「あら、ノアちゃん、テスナが言う通り、あなたは本当に色々なことに敏感な子なのね」


「そうですね、でもまさか、ノアにこんなに早く気づかれるなんて思ってなかったよ!」


え、何それ、一体何があるのさ! めちゃめちゃ怖くなってきたんだけど、これって聞かない方が良かったやつなのか?!



聞かない方が俺にとっては幸せだったんじゃないか、俺はそう思いながら、お土産の焼き菓子を一つ、ゆっくりと口に運んだ。







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