第57話 じいちゃんとの散歩


先に謝っときますが、明日の分はちょっと投稿できないです。


楽しみにしてくださっている方はすいません!

明後日からは通常に戻って、2話投稿していきますのでよろしくお願いします!





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「それでは、契約はこれでよろしいですね!」


「うん、いつもありがとなうな!バンカラ。」


「ははは! いえいえこちらも商売ですので、売れないものは買いませんよ! それで、ノアール様が発明者とゆう事は、いかなる人物にも内密に、とゆうのはやはり?」


「うん、センバートが何かすると、面白く思はない人達も大勢居るからね、あまり波風は立てたくない。」


「ほほぉ、なるほどなるほど! ノアール様とは初対面にはなりますが、そこまで考えていらっしゃるとは関心です! ダリル様も相当やるお方ですし、センバート家の未来も安泰ぇすな!」



俺は今、王都にある商会、バトラ商会の小会長室に、ケルトじいちゃんと一緒に来ていた!


とゆうのも、昨日ハリーとチコと散々遊び倒して帰ると、じいちゃんから

「なぁノアよ、このオセロリバーシと四目並べ、売ってみないか?」


え、売る? こんなの売れーーあー、そうか。

現代では当たり前にあるこんなおもちゃでも、こっちの世界ではめちゃめちゃ優れた娯楽道具になるのか

将来を考えると、浴衣や甚平なんかはいずれ頭打ちになるだろうし、模倣もされる。


ならこのおもちゃを売るのはありだな!


ーーーー


とゆうわけで、俺は今、じいちゃんの馴染みの商会であり、遠い遠いセンバート領にも販路を持っているバトラ商会の商会長室で正式にリバーシと四目並の契約をしたのだ!


内容は浴衣の時と同じで、売上の1割をノアール個人へ直接入れる様になっている


もちろん父さんと母さんとも話し合って決めたからな?


「また何かありましたら、是非うちの商会をよろしくお願いします。」


「ほーい!」




この契約こそ、後に『名もしれぬ発明王』と呼ばれる、ドリス王国、いや、大陸中にまでその名をとどろかす天才発明家の、初めての大口契約として伝説になるのだが、そんなことはノアたちはまだ知らないこと



ーーーー


契約も無事終わり、商会の廊下を歩きながらじいちゃんが言う。


「ノアよ、まだ5歳にしてその頭脳と発想力、じいちゃんは嬉しくも思うが、少し寂しくもあるぞ?」


「え、なんで?」


「はっはっは!確かに生きるには頭が悪くてはダメだ!次の行動を決めたり予測するためには、発想力なんかも必要になる! でもなノア、人生失敗してこそ何かを得られるように出来とる!だから今はたくさん遊び、たくさん挑戦して、そして沢山失敗をして欲しいのじゃよ。」


なるほどな、この言葉は、所詮他者の戯言、とは受け取れない心理でもある気がするな

前世でも34までしかいきられなかったから、いまいちぱっとイメージは出来ないが・・・


「失敗して得る・・・なんとなくだけど言いたいことはわかる気がするよ」


「いらん心配じゃったな

俺がそうゆうと、ケルトじいちゃんはニコリと笑い、堂々と商会の廊下を2人で歩いた!


安心してくれじいちゃん! 俺はよく遊ぶしよく寝るし、よく挑戦するし失敗も茶飯事だよ!

まぁ、ほとんどが魔法に限ってのことではあるんだけどね。




なんか個性的なじいちゃんだが、なんだかんだでさすがは長年王宮に務めた人だと思う。じいちゃんの背中はめちゃめちゃかっこよく見えた。



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「よしノア!寄り道していくぞい!」


「え、どこに行くの?」


「良いから良いから、ほら!行くぞー!!」


じいちゃんはそう言って、スタスタと歩いていく。


そういえば、前世の俺のじいちゃんは父方も母方も、2人ともシャイで口数が少なかったな。

でも妹と俺を、色んな場所へ連れてってくれたし、おじいちゃんってゆうのは、色んな場所に連れていきたがるものなのかもな!


俺が歳とってもし結婚しててじいさんになったらこんな風になるんだろうか。

なんかそう思うと歳とるのも楽しみになるな!



まだ目的地には着いてはいないが、途中で色んな屋台や店に寄っいる!


ジュースの店に生野菜を食べれる店


面白そうな食材を売る店に


砂漠国家のハストーレの人であろう浅黒い肌のお兄さんがやる香辛料のお店にもよっては見たものの、やはり他国からとなると運搬料がかかるのか、値段はめちゃめちゃ高かったので、買うのを辞めた!


「いやー、それにしても、ノアは料理までやるとは驚いたぞ! まさか一昨日は屋台で稼いでるとは、ぜひわしもそのメニューを食べてみたいんじゃが?」


どうやら父さんたちは、俺の屋台で昼わ済ませたことを、じいちゃん達には伝えねいなかったらしいな!


「別にいいよ! 帰ったら作ってあげる!」

「おお!!本当かるノア!」 


「うん、難しくないからね!簡単なのに味は美味しいよ!」


「おぉーーそれは期待してしまうぞい!」


「ふふふ、どうぞ期待しといてよ! ぜったいにこえるじしんがあるよ!」



ーーーーーー




あれからどれくらい歩いただろうか、俺たち東区の中央あたりに来ていた!



「ノア、ここが目的地じゃよ」

とじいちゃんが指さす場所は、かなり大きな魔道具屋だった!


「ノアは魔道具に興味があると聞いてな、 ここはこの国で1番大きな魔道具やでな? 性能のいいバカ高いものから、新人が作った安物のガラクタまで、いくつもの魔道具が揃っとる!」


マジかよじいちゃん!めちゃめちゃ分かってんじゃんか!


俺も行こ行こうと思ってたんだよ魔道具屋!

魔道具はいはば家電!

田舎の暮らしもいいが、便利も両立させたいと思うのが人ってもんだ!



俺たちは早速店内に入るのだが、店内に入ってすぐの入口の目の前にある、めちゃくちゃ大きな魔道具を見て俺は絶句する!

説明には「ボタンを押すと火が出て、ツマミをひねりながら魔力を流すと火が大きくなります」

と書かれていた!


これは間違えなくコンロだ!

この世界でコンロを見る日が来るなんて思わなかったな!!


形状や大きさからして、ガスコンロとほとんど同じだな!


いや、この場合は魔力コンロとでも言うべきか?

商品名が書いてないからよく分からないが、これはぜひ持って帰ってやりたい!


て、はっ??!


金貨23枚・・・まじか、高すぎでしょ!


魔力コンロは、二口のもので金貨23枚、日本円にして230万円・・・


手持ちのお金で買えなくもないが、さすがにちょっと高すぎるので、料理長のメルーには悪いが、これはさすがに諦めた!


魔道具って、意外と値段するんだな! ガラクタしか買ったこと無かったから知らなかった!


でもじいちゃんはガラクタもあるって言ってたから、面白いものに出会える可能性もある!



よし!こうなったら、何がなんでも掘り出し物を見つけてやる!




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