進化するクラッカー作り(5)スープの素で作る欧風焦がし玉ねぎ焼きチーズ風味

 世界の調味料の万能さ加減に小躍りしながら、キッチン収納の食糧ストッカー(引き出し)を整理していた時のことだ。

 味覇ウェイパーに続き、使いかけの玉ねぎスープの素を発見した。


 調味料が増えると時々勝手に迷子になるやつが出てくるので、定期的なストックチェックは欠かせない。

 そして、この手のスープの素はスープばっかり作っていると、ある日、突然飽きるという悲劇が起こる。そして中途半端に余り、存在を忘れられていくやつが時々出てくるのだ。


 この微妙ぉ〜な余り具合……いかにも、クラッカー向き(最近の思考パターン)


 というわけで、サクサク試作する。今回のレシピはこちら。


 小麦粉(薄力粉):大さじ五(60〜65g程度)

 玉ねぎスープの素:大さじばっくり1/2(3〜5gあれば充分)

 オートミール  :大さじ一

 オリーブオイル :大さじ一

 水       :大さじ一と半

 スライスチーズ :一枚(適当に千切る)


 以上。


(一)材料を適当な大きさのボウルに投入。

(二)まとまるまで捏ねる。

(三)オーブンシートの上で、厚さ二ミリ程度に薄く伸ばす。

(四)お好みで乾燥パセリ+塩少々あるいは粉チーズをふる。

(五)トースター機能で十二、三分焼いて様子を見ながら予熱で追い焼き。

(六)狐色になったら出来上がり。


 あらかじめ焦がして粉末スープになっている玉ねぎスープの素の偉大さを改めて実感する風味。焼いたチーズとの相性と食感、プライスレス。


 このままパクパク食べても充分美味だが、本来の欧風玉ねぎスープ(カリカリに焼いたガーリックバターバゲットの切れ端にチーズまぶして焼いてるやつ込み)みたく、スープに浸して食べても美味と思われる。


 もはや、軽食。

 完食したら充分に腹が膨れるやつ。

 味付けクラッカーの可能性が広がる粉末スープの素シリーズである。カップスープの素でもバリエーションが広がりそうだ。


 余談。

 玉ねぎスープの素でライスに味付けした炒飯やオムライスの中身も最&高である。少量でしっかり味がつくので、なんだかんだと減塩かつケチャップライスよりも糖分が抑えられて、結果、罪悪感が軽減されたお手軽一品飯となる。

 咄嗟の時に重宝する時短料理が増えた。

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