進化するクラッカー作り(4)味覇で作る中華風クラッカー

 味付けクラッカーに味を占めて、次なる味変アジヘンを求めてキッチンの引き出しをゴソゴソしていた時のことだ。

 調味料カゴに、ぞんざいに放り込んでいた使いかけの味覇ウェイパーが目に留まった。半固形のソフト調味料……これ、いっとかなアカンやつやん( !? )


 ドレッシングのバリエーションにも心躍ったが、中華風クラッカーとか期待値しかない。というわけで、レッツ・クッキング。

 今回の材料は、こちら。


 小麦粉(薄力粉):大さじばっくり五(60g程度)

 オートミール  :大さじ一

 味覇ウェイパー      :大さじ1/5(2gあれば充分)

 便利酢     :大さじ一

 醤油      :大さじ多分1/3程度

 ごま油     :大さじばっくり一

 水       :大さじ一と半くらい


 以上。


(一)適当なボウルに材料を全部入れて混ぜる。

(二)まとまるまで捏ねる。

(三)オーブンシートの上で伸ばす(厚さ二ミリ程度)

(四)適当な大きさにカットしてお好みで塩少々ふる。

(五)オーブンのトースター機能で焼く(十二、三分で様子見て余熱で追い焼き)

(六)全体的に狐色になったら出来上がり。


 最初は醤油の代わりにオイスターソースを入れてみたが、クラッカーにこの手のソースはあまり意味がない……。思ったほど味が表に出てこないので、勿体無いから醤油で充分。むしろその方が味覇との相性が良くて味が立つ。


 味覇は入れすぎると濃い味で辛くなるので、何度か試作した結果、二グラム程度に落ち着いたが、この辺りは好みで加減してほしい。

 程よい塩味とほんのりとした酸味を感じる、じわじわクセになる味に仕上がれば万々歳である。

 魚介ベースの中華だしなので、焼く前に振りかける塩を甘エビの出汁塩にしてみたら、さらに味わいに深みが増した。良き。


 ちなみに、創味シャンタンを使うと香辛料系のパンチが効いた中華風の仕上がりになる。お手持ちの中華風調味料でぜひ試していただきたい。


 ごま油は入れすぎると胡麻風味が強くなりすぎるので、個人的には大さじ一で充分だなと思ったが、ごま油がくどく感じる場合は米油やサラダ油で代用しても良い。あっさりして、味覇の味がより引き立つ。


 ジャスミン茶やハス茶があれば、絶妙に合うと思ったが、コーヒーのお供に、軽食がわりに食しても充分美味しかった。

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