第23話 体育祭
ギラギラに照らされる太陽の光。快晴の青空。今日はまさしく体育祭日和。僕は、熱がでていたのが不思議なぐらい体調がよく。体育祭の準備も順調に進み今日という日を無事迎える事となった。
「僕は日陰で休んでるけど、頑張って!」
「おう! リレーは任せろ!」
今、ホイッスルがなり、
「頑張れ!」
皆が応援する中、僕が応援する訳にはいかない。無理しないよう、水分補給をし休憩しながら必死に応援した。
しかし諦めず全力で走り、追い抜いて追い抜いて結果バトンを渡した時には2位だった。
結果、最後のアンカーが頑張って変わらずの2位に落ち着き、帰ってくるクラスメイトたちを労った。
「頑張ったな! 足やっぱり速いな!」
「もう無理、疲れた〜」
「お疲れ〜」
今回応援するのは、
確か部活動リレーがあり、
「どこかな〜、ユニフォーム多くて誰が誰か」
部活動リレーに出場する人は、全員部活動ごとのユニフォームを着ており、遠くから探すのは結構大変。
「
それぞれ特徴的なユニフォームで、部活動ごとに行進し、並んでいく。
この部活動リレーには、他の人にも興味を持ってもらえるようにパフォーマンスも含まれている。例えば、今走っている吹奏楽部は楽器を吹きながら観客席にいる人たちに見せながら走っている。
文化部である
そんなこんなで競技全種目終わり、後片付けへと入る。
「どうだった? 私の活躍は!」
「
「私達の長縄だけど、結構難しいね」
「僕も見ていたけど頑張ってたね」
クラスでやる長縄跳びは、いいとこまでいっていたところで引っかかる者が多かった。あれがなければ、勝っていたかもしれない。でも、今となってはそれもいい思い出になったのではないかと思う。
後片付けが終わると、
「どうだったゆっ君! 私のこと見てた?」
「あ、ああ〜うん!」
「格好よかった?」
「そうだね、胸がじゃなくて……部活動リレー! あれがよく走れたねって」
「走るの苦手だから、大変だったよ〜えへへ」
楽しかった体育祭も終わり、皆と分かれ僕も家に帰っていった。
僕も運動できる体だったら、ああいった種目に出れたのかな。汗を流して疲れそうだけど、それでも皆最後には笑顔で笑いながら。
もしもという想像を膨らましながら、まだやりたいことが見つからない僕は、家で体育祭の事を家族で楽しく話しながら夜ご飯を食べるのだった。
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