第2話 昼食
「ねぇ
「趣味とか好きな食べ物とかある?」
「ねぇねぇ、何カップ?」
「こら男子! 女の子に何聞いてんの!」
今は学校の昼休み。転校してきたばかりの
「あの転入生、あっという間に人気だな」
「あぁ、でも初日からあれじゃ疲れるんじゃ……」
僕の隣の席は
そして、今日転校してきた
それに、
「
「ナンパか?」
「……」
「冗談だって。優しいよな本当にお前は」
僕達は、集まっている人たちの所まで行き、呼びかける。
「お~い、他の人や
一部の人は
「なんで邪魔者扱いなの? 別にお話してるだけじゃん!」
「話すことは別にいいんだよ。けどね……」
「ならいいじゃん」
「一番前の人が困ってたり、出入り口塞いでるのがいけないんだって。それに、
「え、そうなの?」
「ご、ごめんなさい。
「ううん、自分の気持ち伝えなかったこっちも悪いから。これからよろしくね」
「うん!」
分かってくれたならいいかとその場から離れようとする。しかし、離れようとする僕たちを見た
「ちょっと待って!」
僕の腕を掴み、先に引き止めたのは口論になった女子だった。
「さ、さっき……その……」
「何?」
「さっきはそのごめんなさい……。つい話すのが楽しくて、周り見えてなかったの」
「いいよ。分かってくれたなら」
「あ、ありがとう。よかったらその、一緒にご飯食べない? べっ別に無理にとは言わないけど……」
僕と
「あの、先程はありがとうございました。もしよろしければ、私もご一緒いいですか?」
断る理由もない。僕達はお誘いに乗っかり、一緒に食べることにした。
「そういえば、自己紹介がまだだったね。僕は、
「俺は、
先に僕たちから自己紹介した。今思えば、名前すら言ってなかったのに違和感なく会話していたので、心の中で笑ってしまいそうになる。
「改めて私は、
「私は、
お互いに自己紹介したところで、一緒に昼食を取ることにした。
話してみれば、2人共いい人そうではあるのでこれからも仲良くしていきたい。そう思った。
そういえば、名前……星って夢と関係? まさかね。
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