第72話 本当の事 (side アルミー)
俺達は明日の朝一でヴェルデを迎えに戻る事を
薬屋へ向かう道すがら、フィオに双子の様子を
「フィオ、ミニスとミオスが助かったとは聞いてるが、今の二人の
「あいつらならもう大丈夫。魔力の流れに異常は無いし、熱も今日の明け方にはすっかり下がったって。」
返って来た答えに俺達は
「そうか。ヴェルデが聞いたら喜ぶな。」
「………。」
良かったと
「どうしたんだ、フィオ?」
様子が気になり声を掛けると、フィオは顔を上げ言った。
「二人とも、本当の
「…どういう意味だ?」
「ヴェルデに何かあったんだろ?」
「ヴェルが無事でいて、俺に何の伝言も無しに返ってこないなんてあり得ない。ならヴェルに何かあったのは間違いない。二人が一緒にいて、それでもヴェルが帰れない何かが起きたってことだろ。あいつに何が起きてる? 頼む、教えてくれ。」
ヴェルデとよく
この様子では、
ジェミオを見ると、しょうがないといった表情を浮かべて視線を投げてきた。
俺が
「分かった。
「いや、何も予定は無いから一緒に行くよ。」
「…そうか、じゃあさっさと行くぞ。」
◇ ◇ ◇
「…とまあ、そういうわけでヴェルデの
「
「……。」
宿のジェミオの部屋で結界を張ってから、フィオに森での出来事を
俺達は
「…、…、ヴェルの奴、血の
やがてフィオの口から
まあ、本人が
「まあ、ヴェルデにとっても予想外の
「ヴェルの
確かに森へ向かった時点で
だが、その辺りの話しは一切していないにも関わらず、正確に状況を言い当てたフィオに
『
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