第71話 重要な任務
リェフの言葉に周りの連中が同調し、あちこちから「俺も」と声が上がり一気に騒がしくなった。
「なんで戻ったのがお前らだけなんだ? ヴェルデに何があった?」
俺達を
現状だけを見れば最悪しか浮かばないのも仕方ない。逆の立場であれば俺も同じ様な行動に出ただろうしな。
苦笑が浮かびそうになるのを
「っ、ヴェルが戻ってないって本当か!?」
乱れた呼吸を整えるよりも先に問いかける。
そして場にいる面々を見渡して俺とアルミーに気付くと、駆け寄り
「何でヴェルがいないんだ!? ヴェルに何があったんだよ!?」
「!」
「何とか言ったら「そこまでだ。」」
普段のフィオの様子からは
「フィオ、その手を離せ。」
「でも!」
「フィオ、落ち着け。大丈夫だ。あいつは生きてる。」
「えっ…。」
「…ヴェルが生きてる…。」
「ああ、ヴェルデは生きてる。」
アルミーも
そして正しく言葉の意味を理解したところで、落ち着いたいつもの
フィオとのやり取りを
「ジェミオ、ごめん。俺、ヴェルが戻ってきてないって聞いて…。」
「大丈夫だ。
「それで、ヴェルデの奴が生きてるってのは分かったが、何であいつは戻ってこないんだ?」
流れが一段落したと見たリェフが改めて
「ヴェルデには重要な役目を任せてるところだ。」
「重要な役目って?」
周りの連中もヴェルデが生きてると分かった
「ヴェルデには
「えっ、それって…。」
「
「「「「「… … …」」」」」
「くっ、ははっ。こ、
静まり返った中、リェフが吹き出し腹を
次の
「
「くくっ。そういうことか。あいつらしいな。」
アルミーが
「何だよ。それならそうと先に言ってくれたら良かっただろ?」
「その話しをしようとしてたところで、お前が駆け込んできたんだろうが。」
「いや、だって、それは…。し、仕方ないだろ。ヴェルがまた無茶やらかしたのかと思ったんだ。」
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