第63話 魔灯射ち
左肩を
「っつ……くそ!」
もう
だが、痛いものは痛い。
そして必要な
「ったく、何時までやってりゃいいんだよ、っと。」
初めてからどのくらい
始めは十個だけだった俺の周りに浮かぶ魔力の的は、今では百個程にまで増えている。
元々時間の感覚が
そんな
魔力が
最初の
だが文句をぶつける相手は
◇ ◇ ◇
さらに時間が経過し、俺は周囲の的を複数同時に射ち消したり、身体強化を使って自ら距離を
真面目に取り組んだ…というわけではなく、増えるばかりで
そうして増える速度を、射ち消す速度が上回ったことで、数を減らせるようになり、
「!!」
背後に現れた知った気配に、反射的に
「ほう、この短時間でここまで出来るようになったか。
振り返ると人の姿をした
「一体
「
俺は声を荒げ
だが当の
残した的が近づいているのは解っている。散々相手にしてきたんだ、その存在を一瞬といえ忘れるわけがない。
「んなことは、言われなくても分かってるんだよ!」
俺は半身を背後へ返し、残った的を
そうして向き直り、
「俺は森の異変の調査に来たんだ、ジェミオやアルミーを巻き込んで、皆を不安にさせたまま、こんな所で何日も寝てるわけにはいかないんだよ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます