第55話 鍛練
竜が魔法を
動く魔力の的を作り出す魔法だ。
血が記憶しているのか、
「この的は不規則に動く。お前の魔力を的の中央に当てれば消える。
竜が指を振ると的の一つがこちらへ飛んでくる。そして俺の手に
「
「的に
「
「でも…」
「ゼーン、俺なら大丈夫だ。直ぐに魔力を
「そうしてくれ。でなければ
「っな、そんなわけないだろ!」
「
「っ、それは…今度のは状況が違うだろ!」
にやりと
だがそんなやり取りを見たゼーンは腕の中で小さく笑うと言った。
「分かった。じゃあオレは先に戻って皆に助かったことと、起きるまでもう少し掛かるって伝えとくね。」
ゼーンの身体を両手で抱え上げて、互いの額をこつんと合わせる。
「ああ、頼むな相棒。」
「うん。まかせといて!」
俺の抱えた手の中からゼーンの姿が溶けるように消えた。
俺は
「お前の無事を望む者がいる。お前の帰りを待つ者がいる。戻ると約束した者がいる。後は全てお前
「まあ、この程度の事が出来んようでは、自身の
この
「何が血族として恥ずかしいだ! 直ぐ慣れるに決まってるだろ! 俺は俺として皆と生きてくためにこの魔力をものにするんだ!」
「ならば、その
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