第50話 変化の上書き
待ち
「っ、はあ…。」
精神的
肩から飛び降りたゼーンが尻尾を大きく振りながら飛び付いてくる。
「やったね! さすがヴェルデ!」
「ははっ、とりあえず一山は越えたな。でもゼーン、これからもう一山あるらしい。」
「えっ、どういうこと?」
喜びに水を差した俺に、ゼーンが不思議そうに
「今度は
そう言って右腕を見せた。
「!! これって…」
腕を見たゼーンが言葉を失くす。
先程
変化に耐えられなくなっていた
このままじゃ俺は俺でいられなくなる。
確たる予感があった。
湧き上がり続ける魔力と共に、
「ゼーン、もうひと頑張りするから、今度は少し離れててくれ。」
「…分かった。でもなにか手伝えるなら言ってよ。」
今度は
「ったく振り子じゃあるまいし、次から次へと…本当に知らないうちに星の気に
そう
だが
しかし
どうすればいい?
鱗は止まっていても、
「やれやれ、
思考に沈み込もうとする俺の耳に、聞き覚えのない声が聞こえた。
「え、誰?」
声のした方を見ると、黒い騎士服に白い
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