第35話 魔力
「先程の話しの続きを
アルミーが改めて
"森に広がる魔力が我のものか? 今後もこの森で暮らすのか? であったな。"
そこへ俺は言葉を挟んだ。
「森に広がる魔力は違う。この
"ほう。"
「ヴェルデ、どう言うことだ?」
俺の言葉に
俺は先程から感じている事を説明する。
「さっき、この
「…確かに、ヴェルデの言う通りだ。同じ魔力であれば周囲の魔力が集束するなり、拡散するなり反応があるはず。別の魔力であることは間違いない。」
アルミーが俺の話しを肯定し、ジェミオが表情を曇らせる。
「だが、
「ヴェルデ、間違いないのか? 今朝の話しではそこまで詳しく判らなかったはずだ。」
ジェミオの言葉に伏せられた存在の意味を理解したアルミーが確認してくる。
「さっきこの
そこまで言って言葉を
森の深部であろうこの場所で、その存在の名を言っても良いものか。
言葉に、音にすることで、周囲で息を潜める
"そこまで知覚出来るようになったか。構わぬ、この場には話しが
それを聞いて、俺は自身の剣を
「この剣の魔力に限りなく近い、
そうして俺は
抜いた剣から森に漂う
"おぉ…"
現れた白銀の刃に
ジェミオとアルミーも昨夜の探索時に
"
「夢見の助言に従い、求めて示されたのがこの剣だった。」
俺を見極めようとするかのような
"
その姿に
言葉にし
「ありがとうな。」
俺は剣を鞘に納めると、
「昨日、抜いた時に感じられなかったのが嘘のような存在感だな。」
「あれが
ジェミオが眩しいものを見たかのように
「先程からの
"
「我々に森の状態をどうこうするのは不可能と言うことか…」
アルミーも手の打ちようが無いと
どうすることも出来ないのか?
相手が
俺達はこれから起きることを黙って受け入れるしかないのか?
大切な人たちが傷つき、命を落とすことになっても?
嫌だ。
大切な人を失うのは。
俺が俺の大切なものを
それだけは絶対に、嫌だ!!
俺の中の感情が
魔力がぞわりと動きだし、体という器から
"む、いかん!!"
ジェミオとアルミーもはっとして俺を見た。
「ぅぁあ"あ"あ"あ"あ"っっ」
全身ががバラバラになるような激しい痛みに襲われた俺は、自身を抱き締めるように倒れ込んだ。
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