第10話 side カンセル1
振るう者の手を離れた
「親父さん、魔力通せる剣ある?」
十日ほど前に手入れしてやったばかりの剣があるはずの
「
作業の手を止め、置かれた
それを見て言葉にできない
昔、
だが強い武器を手にし、武器の力を
金がないからと、それまで使っていた剣より質を落とし、本来なら危なげ無く仕留められる相手に命を落とした者。
そんな
そんな昔が思い出され、一瞬感情に飲まれそうになったが、
「何をして折れた。」
「昨日、森で
ガルブの森でそれほどの
そいつを相手にするのに魔力を流したのなら、
もう少し魔力の親和性の高いものがいいだろう、と考えながら店の奥へ向かおうとしたところで、背後から声が掛かった。
「今の俺が扱える中で一番の剣が欲しい。」
腕に
「買うなら今持てる最上の物を選ぶように助言を貰った。」
「…リュネか。待っていろ。」
助言…リュネの
店の奥に向かいながら、昔を思い出していた。
来る
たった一言、だが言われた内容とその意味を
それからは
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