第5話 side アルサド
帰ってきた
今日は
蹴りや噛みつき、角での攻撃の他、魔法で植物を操るから、森であれば仕留めるのに苦労しただろう。
だが丘でならそこそこの魔法が使える
そろそろ若手に任せてあがろうかと思うが、今日はまだ顔を出していない
とはいえ、あいつが簡単にどうにかなるとは思っちゃいない。
あいつはランクこそCだが、
元ランクAの冒険者だった俺でも知らないような細かな部分まで気をつかい、受けた依頼は常に最上に近い成果でこなすやつだ、いつもより少し遅くなっているくらいでは心配するだけ無駄だ。
何かしら
そんなことを考えているうちに、そいつが戻ってきたのでこちらから声をかけた。
「よう、ヴェルデ。今日は遅かったな。」
森で
本当にいい目と腕をしている。
それに
「ほう、
そう
ヴェルデが査定結果を
ガルブの森は広く深い。奥へ行くほど大型で危険な魔物が増えてくる。実際、ランクBでもパーティーを組まなければ、中域には入らない。これは一言釘を刺しておいた方がいいだろう。
「こいつぁ、でかいな。三百トラムはあるんじゃないか? お前、いくら腕があるって言っても、あんまり奥まで独りで行くなよ。」
「いや、奥には行ってないよ。いつもどおり
俺が苦言を
それにしても、遭遇したのが
「…そうか。これ程の大物だったとは。遭遇したのがお前で良かったと言うべきか。それで
空腹を訴えるヴェルデに任せておけと告げると、やつは早々に受付へ向かった。
さあ、帰りかけている
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