第2話 男と食


男は毎日仕事へ行く。男はいつも仕事をただひたすらこなす。


昼休みになればいつも適当に食事を済ます。


男には分からない。何故皆、こんなにたかが昼食に対して熱心なのか。


彼と同じようにただ食事を済ませるためにファストフード店やコンビニに食を求めて向かうかもしれない。


ただ、そこへ流れ着いたとしても選択肢はある。


コンビニに行けば、様々な弁当やサンドウィッチ、菓子パン、おにぎりがある。


バーガー屋に行けば、バーガーやチーズバーガー、フィッシュバーガーなどある。最近はライスバーガーなどという物が存在するが..


何にせよどれにするか、選択をせまられる。


ただこの男には関係のないことだった。


コンビニにいけば適当に手に持った物や売れ残りの物を買う。


ファストフードに行けば、周りの人間と同じものを頼む。


男にとって食の選択肢はただただどうでもいい。



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