焼肉に恋をした男

K

第1話 食 


ある男は焼肉との無縁の生活を送っていた。


人間毎日起きては何かと朝食を食べ、学校または仕事へ向かう。そして帰宅し、何かとご飯を食べる。


ある人はこう思う。


正直ご飯など何を食べても問題はない。空腹を満たせばただそれだけで良い。


ある人はこう願う。


好きな物を食べて生きていく。ただ好きな物だけで腹を満たしたい。


ある人はこう拒む。


ご飯は命ある者。命ある者を食にしてまで命を奪いたくはない。



男は何を食べても気にしない、ただ満腹になればいい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る