第433話 自分でする。
年を取っても身の回りのこと全てを自分でしていた妻が死んだんだ。
その四十九日が終わる少し前から、毎日いつの間にか骨壺の前にココアが置かれるようになった。
妻が好きだったものだ。
お供えまで自分でするのかよ。
苦笑して俺が代わりに供えてやると、それからぱったり起こらなくなった。
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