第434話 先輩よ、自由であれ

美しい先輩の『今』を切り抜きたくて、絵のモデルになってもらった。

思った通り素晴らしい絵になり、僕は先輩を殺してこれを永遠にしたくなったが――自由に生きる先輩だからこそ美しいと気づく。


先輩が事故死したのはその四日後。


自由であれ。

その一心で、僕は先輩の絵を海へと流した。

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