四章 帰り道 七月二十九日 柊美琴
満月君大丈夫かなさっき凄い音がしたけど、まさか怪物に、
暗いところにずっといると思考まで暗くなってくる。少し気持ちを切り替えないと、私は、落ち着くために深呼吸をする。
美琴「すーーーーはーーーー」
少し長めに深呼吸し冷静さを取り戻す。
しかし、次の瞬間レストラン全体に怪物の唸り声が響き渡る!
ノンタン「うがががががあああががが!!!!」
美琴「どうして、、、なんで、なんで来るの」
突然の出来事に驚き、その場に座りこんでしまう。ただ怪物は、待っては、くれない。腕を鋭利な刃に変形させ私に向かって腕を振りかぶせる。
私は、死を覚悟した。しかし走りこんできた、奈菜ちゃんが私の身代わりになる。
美琴「なんで、どうして奈菜ちゃん、奈菜ちゃん!!」
奈菜「私せいでこんな事になっちゃたんだから責任は、とらないと」
美琴「そんなことしなくていいよ、だから死なないで!」
奈菜「私は、もうだめだから美琴だけでも逃げて、、」
美琴「そんなのやだよ奈菜も一緒に逃げようよ!」
私は、奈菜ちゃんを抱えて必死に走った。早く、、早くここから出なきゃ
出口の扉を目指しひたすらに走る、怪物は、追っては、来るが追いつく気配は、無い。よし、このままいって奈菜ちゃんと一緒にここから出るんだ。
しかしやっぱり開かない。出口の扉は、開かないのだ。
美琴「どうして、どうして開かないの!」
力一杯押してみるが開く気配は、一ミリもない。怪物がすぐそこまで迫って来ている。
もうここまでなの、、、、、、諦めかけた瞬間、扉が青白く光りだす
永門「今助けに来たぞ!!」
大声と共にやってきた男が怪物に向かって青白い光を飛ばす。怪物は、ダメージを受けている様子だ、、、私助かったの?
ノンタン「あああああ、、、憎い憎い憎い憎い憎い、、邪魔をするなよ!」
永門「お前の苦しみは、よくわかる、だがお前のしてる事は、お前がされた事と同じだ!!」
ノンタン「ふざけるな、お前に僕の何がわかるんだ!!」
永門「このままでは、お前の魂は、地獄いきだ!!」
ノンタン「そんなこと、、、知るかよ!!!!!!!」
永門「もうお前の行いもここまでだ、、安らかに眠れ。」
そう言うと男は、全力の力で怪物を消し去った。
永門「大丈夫か、お嬢さん」
美琴「私、、助かったの?」
永門「ああ、そうだ。しかし私がもっと早く気づいていたら救えた命もあったかもしれない、すまない。」
美琴「あの、あなたの名前は、」
永門「私の名は、葛葉永門、さあここから出よう。」
私は、永門さんに連れられ旅館を出た。
その後、智輝君たちの遺体が発見された、奈菜ちゃんも帰らぬ人になってしまった、私は、一人ぼっちになって毎晩あの怪物が夢に出てくる、怖い怖いよ、
今日カウンセリングを受けた。あの旅館で起きた事を全部話した、、すると何故か気持ちが楽になった、誰も信じなかった話も、カウンセリングの先生は、信じてくれた。私は、また前を向いて生きて行こうと思う皆の分まで
四章 帰り道 終
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