第86話
いつもなら勝手やらせるが、今は時間が惜しいので無理。第2形態にさせるわけない。
俺はう○この姿勢で力んでいるヤバそうな悪魔の横っ面に拳を叩き込む。
「ハッハァ!! かかったナ、誰がデビヒ(悪魔否)ごとキニ……ブベ!?」バキッ!
ヤバそうな悪魔は俺を舐めていたのだろう。
俺が焦って攻撃してきたところを掴み、逆に反撃でもしようとしたのだろうが、俺の拳はそのまま掴もうと突き出してきた奴の左手ごと汚い面に叩き込んだ。
「ふん。貰ったもの(パンチ)は返さないとな」
お返しとばかりに、今度は俺がヤバそうな悪魔(もう面倒なのでヤバ魔と呼ぶ)を部屋の壁までぶっ飛ばした。
ヤバ魔は部屋の壁にぶつかり崩れた残骸に埋まる。
手応えはあったし左手くらいは砕いたかな。そんなことを思いつつ、俺は先に目的である召喚門を壊そうと近づく。いや、近づこうとした。
「さてと、今のうちに。ん? この召喚門の顔、生きて……」
後方から瓦礫を払い立ち上がる音が聞こえた。
「ちっ」
「ギギギッ! テメェェ、ブッ殺す!!!!」
後方へと振り返れば湯気が出てるんじゃないかと思えるほど、怒りで歪んだ顔をしているヤバ魔。
真っ黒だった奴の全身は真っ赤だ。
「いい感じに真っ赤だな……」
「グギギッ。テメェは血肉腫ヲ埋めてこき使ってやるつもりだったガ、ヤメダッ。
オマエは挽肉ダ。挽肉ニシテ腐らせてヤル」
――血肉腫? こき使う? なるほどね。
こいつには傀儡化させる術があるってことか……
どおりでどいつもこいつもおかしな目つきをしてると思ったんだよ。
しかし、厄介だな。手の内が分からない現状、これ以上奴との戦闘を長引かせるのは良くないか……
「俺は遠慮しとくぜ。だいいち挽肉なら、俺よりお前の方がお似合いだから……なっ!!」
俺はすでに勝った気でいる奴に向かって跳躍する。
一瞬にして詰め寄ると顔面に膝蹴りを入れてから、膝蹴りの反動で反り返った奴のデカイ角を両手で掴み、顔面に入れた膝を支点にして奴のツノを思いっきり捻って力任せにへし折った。
ボキッッ!!!!
「………!? グベェ!!」
一瞬何が起こったのか理解できていないヤバ魔。かなり隙だらけ。
もちろんその隙はちゃんと利用させてもらう。
「ほらよ」
俺は右手に纏う魔力にさらに魔力を乗せて、奴の心臓の位置に向かって突き出し貫く。
「終わりだ……紫え……」
そのまま奴の身体の内側から焼き尽くすつもりだったが――
メリメリッバキッ!!
「ぐあっ!!」
できなかった。奴に右腕を握られそのまま握り潰されてしまったのだ。
さらに掴んだ腕を離さず俺は身体ごと持ち上げられて、そのまま石畳に叩きつけられる。
「がはっ!!!」
そのまま地爆音と共に俺は陥没した石畳の中に倒れ込んだ。
「ゴホッゴホッ……いってぇ」
――なんだよ、攻撃無効スキルがあっても痛いんだが、まあいい。
すぐに起き上がった俺は再生と、回復魔法を展開しつつ、その場から後方へ跳躍して離れる。すると同時に、
ドゴォォォォン!!
「あっぶねぇ!!」
ヤツの大剣が俺の倒れていた場所に降ってきた。
ヤツは俺に回復させる暇を与えたくなかったのだろう。
残念もう回復してるんだよ。
「おらよ!」
ヤツが大剣を振り下ろすモーションは大きい。つまり今のヤツは隙だらけ。
俺は遠慮なく顔面に蹴りをいれてやる。
ガッ! と確かな手応えがあるが、ヤツは二、三歩後方に下がるだけで踏み止まる。
——ちっ、思ったよりダメージが入っていないか。
「フシュゥ、フシュゥ……テメェ……コロス……」
――頑丈な奴、幹部だか腹心だか知らねえが、相手なんかするんじゃなかった……
せっかく、へし折ってやった角も、貫いてやった胸もすごい勢いで再生されすでに塞がりつつあるから余計に思う。
「これは予想外だわ……だがまあやれないことはないな」
それからしばらくヤツの大振りを躱しては、拳でヤツの身体を貫く。
ついでに再生途中のツノをもう一度へし折り、おまけで両目や鼻なんかも潰してやる。
——うーん。しぶとい……ん?
再生が弱ったところを一気に叩こうかと思っていたが、突然、ヤバ魔が全身を震わせ白い泡を口から吹き出し始めた。
「グゾガァァ、グゾガァァ、グゾガァァ!」
「なんだ? とうとう気でも狂ったか?」
それに、潰した奴の両目がおかしい。すでに再生しつつあるが、その目が、
――どこを見てる?
焦点が合っているのかも怪しく、次の瞬間には、白みがかっていた瞳が真っ赤に染まっていた。
「コ……コロス……ナニモカモ……ハカイ……シテヤル」
「え? うそ、あいつここにきてまたキレやがったのか?」
元々、大きな気配に包まれていたこの空間が、ここにきて更に嫌なプレッシャーに包まれていくのを感じた。
「ん? プレッシャー?」
そう感じた時には、
「ぎぁぁぁぁ!!」
「ぐぇぇぇぇ!!」
部屋の中にある穴の空いたカプセルの中から断末魔の叫びがあちらこちらから上がる。
「オマエ……サエ……マトメテ……シネ」
「おい。お前、仲魔ごと殺ったのか」
ヤツがこの空間内にプレッシャーを放ったのは分かった。
俺からすればだからなんだ、という程度なんだが、周囲にいた悪魔の気配は全て消えてしまった。
「いっとくがこんな軽いプレッシャーなんかで俺を……」
話している途中に嫌な予感がしてみんなの気配を探る。
「!?」
――……うそだろおいっ! なんでナナたちの気配がない。
ナナだけじゃねぇ、グラッドやイオナにライコもねぇ……それに外に感じていた無数の弱そうな悪魔たちの気配もねぇじゃねぇか!?
「て、てめえ!!」
「ククク……オレニ……サカラウ……モノ……マトメテシヌ」
迂闊だった。弱い悪魔たちは奴の放ったプレッシャーに押し潰されたのだ。
――バカだ俺は。もっと早く合流しとけば……俺なら危険が減らせると思ったから……それなのに肝心な時に……自惚れだ。自分の力に自惚れていたのだ。
『ナナッ!! おいっナナッ!!!! 返事しろっ!! 返事しろってっ!!!!』
それでも俺は確認せずにはいられなかった。
『返事をしろっ』
ナナに向けて念話を送るが全く繋がる気配がない。
『俺が呼んでるんだ、返事しろよぉぉ!』
俺は部屋の壁をぶち壊す。居てもたっても居られず、ナナたちの気配があった場所に向かおうとしたのだ。
「ドコニ……イク……オマエハ……ココデ……シヌンダ、グヘヘへ……」
背後に奴がいた。奴は俺の頭を掴みニヤリと口角を上げる。勝ちを信じて疑っていない奴の顔。
ただ口の端からはヨダレがとめどとなく滴れていた。
――本当は……もう分かってるんだ……
「ツブレロ……ツブス……」
――ナナ……俺はまた同じことを。
「グへへ……」
怪力で掴まれ引き上げられた俺の身体は地面から離れ、頭からは絶えずメキメキと悲鳴を上げているが……俺には何も感じない。
「……」
――……そ……くそっ、お前が、オマエガ。
「グヘヘへ」
自分の不甲斐なさが許せなくて、俺の視界が真っ赤に染まっていく。
「デビヒ……ヨワイモノガ……サカラウカラ……コウナル……」
左腕から変な音が聞こえるが、何も感じないしどうでもいい。
「ククク……ツギハ……ココダナ」
今度は左足が掴まれているが、どうでもいい。
「ウルセエ……ダマレ」
俺は耳障りで、不愉快な存在に右手を向けた。
「……シエン(死炎)」
「グヘヘ……グヘへ……?」
俺の右手から禍々しい真っ黒い炎がボトリッと落ちると、不愉快な存在の足下からじわじわと侵食するように燃え始める。
ただこの黒炎、その燃えた先は炭になることなく消滅していくとんでもないしろもの。
「オレノ……アシ……?」
奴が異変に気付き足下を見た時には腹部から下までもが消滅していた。お前、うるせぇよ。
「アガ……ガァ、ガァガハッ……」
焦ったヤツが俺を放り投げる。ただやはり痛みはない。
俺は奴が消滅していく姿をボーっと眺めていた。
——ナナ……
悔しくて悔しくてたまらなかったのに、今は何も感じない。ただ虚しいだけ。
違う。分かってた、ヤツをやったところでナナたちはもう戻って来ないことを。
だから、手を伸ばしたくなる。あの黒炎に触れれば俺も消えることができるのではないかと……
――――
――
〈グラッド視点〉
少し時間は遡る。
「休憩終わりっ!! と……そろそろ始めるか?」
「もちろんよ。あたしたちだけ休むわけにはいかないもん」
「しかし、お前の主、疲れ知らずだな……ずっと動いてるぜ」
「えへへ」
「お前を褒めたわけじゃないんだけどな……あれ……今何か……」
銀色の閃光が走ると目の前に、先程のチンチクリン悪魔の二人が目の前に立っていた。
「おわっ!?」
「あなたたち……戻ってきたの?」
「ミコ、やるガゥ、時間ないガゥ」
「あれ苦手ガウ。ミコ五秒しか使えないガゥ……でもやるガウ!
むぅ〜むぅ〜影魔法:繰り繰りくるり、この指と〜まれ、ガウ」
チンチクリン悪魔の一人が、急に目の前に現れたかと思うと、ピシッと人差し指を空に向かって掲げて爪先立ちした。といっても小さな悪魔なので、そのその指はちょうど俺の胸の位置だ。
何をやりたいのかさっぱりだが、何なんだか微笑ましいい。微笑ましい? あ〜そっか俺って小さな子、子どもが好きだったんだな(ロリコンじゃない)。
って、なんか前世の記憶が勝手に蘇ってるんだけど。
そんなことに意味もなく驚いていると、さらに驚きの出来事が。
「何? 何? えっ? あれれあたし、身体が勝手に……」
チンチクリン悪魔の声に俺たちは急に身体の自由が奪われて引っ張られる。
「俺もだ。どうなってるんだ!?」
「えっ? えっ??」
気づけば隣にいるナナは、チンチクリン悪魔の一人が上に挙げている人差し指を掴んでいた。
「あたし、どうなってるの?」
「私もです」
「なんでだ。あたいの身体も……」
次にイオナが戸惑いの表情を浮かべつつナナの指を握り、その次はライコ。
本人の意思とは関係なく身体が勝手に動いている。
「お、おわわわわ!?」
そして、最後に俺の身体も勝手に引っ張られてライコの指を握っていた。
久し振りに女性に触れて、思わずにやけそうになるが、必死に口元を引き締める。
――いかんいかん……
もう、禁固刑はこりごりなんだよ。
――2度と悪魔に手を出すもんか!
自分も悪魔なんだが、今の状況とは全く関係ないことを考えていた。
というのもこの体勢……
チンチクリン悪魔のもふもふ、ふさふさの尻尾が俺の目の前で揺ら揺ら揺れて邪魔なんだ。
チンチクリン悪魔の尻尾があるから俺は腕や身体を目一杯伸ばす形になりとても苦しいのだ。
これも俺の意思とは関係なく身体が勝手に動いた結果なんだけど、この体勢のまま動けないのがきつい。
「お、俺だけ体勢が苦しいんだけど……」
辛うじて口を開いてみたものの……
「尻尾触れる、めっガウ」
感情の読みにくいチンチクリン悪魔。それなのに今の一言の感情は読み取れた。
明らかな拒否の反応。俺の脳裏に禁固刑が過ぎる。あれは嫌だ。
「す、すまん」
俺は反射的に謝った。
「わかればいいガウ。ニコ準備して、こっちはできたガウよ」
「ガゥ。あとは任せるガゥ」
今度はもう一人のニコと呼ばれたチンチクリンの悪魔が魔力を練り始めた。
何もできないし、動けないからよけに気になる。このチンチクリ悪魔は何がしたいのかを。
ただ、その声色は抑揚がなく感情を読み取りにくいが、少し焦っているようにも感じた……
あれほど騒いでいたナナたちもそれを感じているのか事の成り行きを黙って見ている。
――しかし、この体勢はキツイ……
「ガウぅぅ」
禁固刑は嫌だけど、そろそろこの体勢にも限界。
——ぐぬぬ……
そう思っていたところに、魔力を練っていたチンチクリン悪魔が突然、跳躍して、
「うおっ!?」
一番最後に掴んだため、1番上になっていた俺の指の上に乗ってた。
――重く、ない? あーびっくりした……
チンチクリ悪魔が俺の指の上に乗っているけど重さは感じない。不思議に思っていると、
「がぅぅ……隠遁魔法:縄張り(テリトリー)ガゥ!」
チンチクリン悪魔のニコが何やら魔法を唱えるとそのニコを、中心に半径1メートルくらいのドーム型の薄い膜のような結界らしきものが俺たちを囲み、それと同時に、外との繋がりを遮断された気がした。
「な、なるほど」
そして、その結界の広さ見て、何故このチンチクリン悪魔の小さな指にみんなが集まっているかを理解した。
この結界、非常に範囲が狭いのだ。現に俺は背中が結界の範囲すれすれで、少しでも体勢を崩せばはみ出してしまう。
「あれ? 外の音が聞こえない? それに気配も……」
「だな」
「はい」
ナナたちのそんな声を聞き、不思議に思った俺もチンチクリ悪魔に尋ねてみる。
「なぁ、これって何か意味があるのか?」
「周りを見るガゥ」
チンチクリン悪魔のニコにそう言われて周りに顔を向けてみる……
——体勢きっつ……へ!?
「こ、これは、どういうことだ!!」
今まで、ゲートへと向かっていた悪魔たちがバンバン地面に落下しいく。
しかもその落ち方が異常としか思えないほど、おかしい。
あんな落ち方をすればいくら悪魔でも首の骨が折れてしまう。
――あいつら生きてるのか?
気配を探ろうとしたができなかった。かなり強力な結界なのだろう。
「なぁ、この結界がなければ俺たちも……」
「そうガウ」
「ま、マジか、怖ぇぇ……」
「ねぇ、クローさまは? クローさまは大丈夫なのかな? さっきから念話を送ってるけど送れないの……」
「それはニコのテリトリーに入ってるからガゥ……でもニコは分かるガゥ」
「へぇそうなんだ。それでクローさまはどうかな? 無事だよね?」
「ちょっと待つガゥ……むぅぅ、むぅぅ……だ、大丈夫そうだと思う……ガゥ」
「じゃあ。もう出ても」
「まだ、ダメガゥ」
「えっ、なんで……」
――――
――
「なぁ、いつまでこの体勢なんだ……」
――正直かなりキツイ。体勢もだが、何より、こんなに女が密集している空間に俺がいるってのが、マズイ……マズイっすよ。
お陰でさっきから禁固刑が頭から離れない。嫌だ。嫌だよ。
「ちょっと待つガゥ……むぅぅ、むぅぅ……がぅ? もう大丈夫ガゥ……縄張り(テリトリー)解除ガゥ」
チンチクリン悪魔のニコは俺の指からくるりと回転して飛び降りた。
「うお!? 気配が急にって、なに、この気配はクローなのか?」
――なんだよあいつ気配がデカ過ぎなんだが……それに……
「あれれ? おかしいなぁ、クローさまに念話してるんだけど。反応がないんだよね」
「もっと、強く念じてみろよ!! あぁ、もう、俺も念話するわ」
なんだか嫌な予感がして、俺もそうした方がいい気がした。
「あ〜、あたしが先だよ……」
「では微力ながら私も……すみません、できませんでした」
「あ、あたいもだ」
念話をしようとしたけど出来なくてイオナとライコはしょんぼりと肩を落とした。
『おい、クロー!』
『クローさま!』
――――
――
俺は奴が消滅した跡の何もない空間をボーッと眺めていた。いつの間にか黒炎も消えてしまった。
――虚しい……何もやる気がしない。
『お……ロー!』
『……ローさま!』
「っ!?」
頭にチクリとした痛みが走る。
『おい、……ロー!』
『ク……さま!』
――……誰だ……うるさい。
『おい、こらぁクロー!』
『クローさま、なんで無視するんですか?』
――ナナとグラッド? 違うナナとグラッドはもう……っ、なんて嫌な幻聴だ。
『おい、クロー! いい加減にしろ』
『クローさま、無視ですか……酷いよぉぉ』
『うるせぇ!! 俺は今そんな気分じゃ……っ!?』
『あ〜!! クローさまから念話っ!! もう、クローさま酷いよ』
——え、え、本物なのか?
『お、お前……ほんとに……ナナ……なのか?』
『俺もいるぞ』
『そうですよ、当たり前です』
『お、俺は気配がないから……てっきり』
『おーい、俺もみんなもいるぞー』
『あれあれ……クローさま、もしかして配下の絆がちゃんと繋がったままなのに心配してたの?』
『……た』
『ああ!! もしかして、あたしが死んだとか思って悲しんだりしちゃってました? えへへ』
『心配した』
俺はボロボロになっている部屋の天井を見上げる。そうしないとなにかが溢れて気そうだったからだ。悪魔なのにな。
『えっ? ええっ!! 今何て、クローさまもう一回?』
『おーい、俺もみんなもいるぞー』
『おお、グラッドか……お前も無事だったか……ん? みんなの気配もするな……』
——そうか。みんなも無事か。
『おうよ』
『ねぇねぇクローさま。もう一回言って? お願い』
『それより、お前がディディスをやったのか? この空間を包んでた奴の気配がなくなったぞ』
『はあ? バカを言え。なんで俺が……超厄介な腹心は倒したが……ディディスはまだ……とういうかディディスってヤツの気配は、ずっと見当たらないんだが』
【廃棄悪魔ディディスより所有感情値1カナ獲た】
『あれ?』
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