第57話 家出するっぽい女悪魔編
―ゲスガス小国、田舎村―
「昼だぁあ、飯だべさぁ~」
大きな木の側にある小さな掘っ立て小屋へとクワを担いだ一人の男が帰宅した。
この男はハゲ散らかした頭を装備しており50代に見えるが、実は精力旺盛な30代前半の細身の男であった。
髭は濃く剃った跡は青髭になっているが、雑に剃っているのか剃り残しもちらほら目立つ。
貫頭衣1枚を紐で縛っているだけのその姿は、所々に黄ばみが目立ち、更に酷い臭いを放っている。
貫頭衣1枚、女性が着ていれば違った印象を受けるが、生憎と着ている男はハゲ散らかした頭を装備したおっさん。誰得なのだろう。
そして、この男は農業を営み日々生活していたのだが、今は近くの畑から昼食をとるために帰ってきた所だ。
男は慣れた手つきで、今朝の残り汁に乾燥豆を適当に入れ火をつける。
その汁にはたくさんの小さな虫がたかっていたが気にした様子はない。男にとってはこれが平常運転。
「よっと……」
しばらくすると、その汁から湯気が昇りぐつぐつと沸騰する。
「んあ〜、そろそろだべな~」
男は昨日の残り飯である黄ばんだ飯を木のお椀によそうと、豆を入れて温めた薄い汁をその上から注いだ。
「っととと……んぁあつっ! ……ちぃっと溢したか……まあいいべ……」
最後に木のスプーンを取り出してグリグリとかき混ぜながら歩み、汚れた床の上にある年季の入ったちゃぶ台の上に置く――
「よいしょっと、っくら~」
自然と口から漏れる掛け声とともにゆっくり腰をおろすとその床で胡座をかいた。
「さぁて食べるべ……」
パチンと両手を合わせた後に、男は勢いよく豆汁の混ぜご飯を食べ始め、口一杯に頬張る。
「もしゃ、もしゃ、ん〜ひかひぃ(しかし)……」
男はご飯粒を飛ばしながら最近の不満を口にする。
「ひひいらへぇははぁ〜(気に入らねぇだなぁ~)……もぐもぐ、もぐもぐ、うぐうぐ、ごくん」
この男の隣の家には18歳になる青年が住んでいる。
この青年はつい先日、隣町から若くて可愛らしい嫁さんを貰ってきた。非常に羨ましい環境にある。
それだけじゃない。
この村は今、結婚ラッシュで、次々に若くて可愛いらしい嫁さんが嫁いできていたのだ。田舎村なのに……
独身のこの男にとってはうらやまけしからんことだらけ、この男の不満は募るばかりだった。
「気に入らねぇだぁ~!! ないすぅなオラを差し置いて、なして隣の鼻垂れ小僧さに……若造どもばかりに嫁さ来るだべか~! バンッ!!」
ぶっ!!
腹が満たされてくると思い出したかのように男は不満を口にし、感情を昂らせ、ちゃぶ台を激しく叩いたが、お尻の絞まりの悪いこの男は同時に放屁のおまけつく。誰得でもないが。
この男の下品さはこの村でもぶっちぎり。なるべくしてなっているのだが、そのことに気づきもしていなかった。
と、いうのも、半年ほど前に突然現れた女ハンターから嫁になりたいと言い寄られ「いい男はケチケチしない。あなたはいい男なんだからケチケチしたら台無になるわよ」と良いように持ち上げられ、担ぎ上げられたこの男はその女ハンターに貢ぎに貢いだ経緯があった。
その貢ぎ品の中には、あの女性専門店の良質な服も含まれていた。
そして、その女ハンターはというと「これからはあなたと一緒に暮らすんだもの引退最後の思い出作りに迷宮に行ってくるわ」と言い残し出て行き帰ってこなかった。
来たのは1通の手紙――
その女ハンターが迷宮内で亡くなったという訃報の手紙だった。
手紙の読めない(読み書きできない)男は村長に頼み読んでもらったのだが、そんなことがあったのかと初めて知った田舎村の村長は涙ながらに元気を出せと慰めてくれたのは記憶に新しい。
新しい嫁さんを紹介して来てくれることはなかったが……。
「アルマ~……キレイでいい女だったべさなぁ~。死ぬんならオラが早くに抱いて、女にしてやればよかっただが……」
男は、しばらく無言で混ぜご飯を口にする。
「……結婚するまでは純潔を守るのが我が家の掟なのよ、とか言うから……惜しいことしただがぁ~」
勿論その女ハンター(当時はカイルパーティーのメンバー)は死んでなどいないのだが、そんなことこの男は知らない。騙されていたことさえも――
だからこの男にとってはいい思い出として心に残っていたのだ。
「まあ、オラはいい男だべからなぁ~。もっともぉ〜と乳がでかくていい女を貰うだがな」
だがこの男、かわいそうなこと? に女ハンターからいい男だと嘘の事実を吹き込まれ続けられた結果、本当に自分はいい男だと信じた。それは今もそうだと思い続けている。
村のみんなから向けられる奇異の目は、自分への憧れなのだろうとさえ都合よく捉えて、微塵にも疑っていない。
「まあ、隣の嫁さ、乳さ小せぇからな、オラの好みじゃないべ~。オラはボンッがいいべ。ボンッが……ふんす!」
男は誰もいない空間に向かって虚勢を張り、残りの混ぜご飯を一気に頬張った。
「もしゃ、もしゃもぐもぐ……もしゃもしゃ、うぐうぐ……ごくん」
男は空になったお椀をちゃぶ台に置くと膨れたお腹をさすった。
「ぷはぁぁ! 食った。食った。ゲップッ」
食べ終わると男は大の字に手を広げ床にゴロンと仰向けになった。
「オラはいい男だぁ。そのうち、乳さでかくてもっともっといい女が来るだ……ん? 何の音だべ……?」
何度も言うが、この村は今や新婚者だらけ、娯楽の少ない田舎村、やることなど決まっている。
何の音だろうと男が息を潜めて耳を澄ませば……
「……ん」「ぬおお」「ぁぁ……」
聞こえる、聞こえる……一度そうだと理解すれば聞きたくなくても、聞こえてくる。
近隣から激しくハッスルしているその声が……
「ムキィ~!! なんだべさ、なんだべさ~。ないすぅなオラを差し置いて~!」
完全なる八つ当たりであるが、昼間っからする方もする方である。
「ないすぅなオラを差し置いて……ないすぅなオラを知らないから、ちんけな若造に……腰を振るんだべ……」
「ないすぅなオラを……知ればこんなことには」
「ないすぅなオラを知れば……!? そうだべ。ないすなオラを、知らないことの方が不幸なことだべさ……」
男の思考は溜まりに溜まった不満や妬みから、いつしか新婚夫婦への恨みへと変わっていた。もちろん本人にその自覚はない。
「ないすぅなオラ……が…………オラを教えて……」
「そうだべ、ないすぅなオラが鼻垂れ小僧の代わりにヤってやれば……」
「ヤってやれば……嫁さも嬉しいべ」
「ないすぅなオラがヤってやれば……うへ、うへへ」
そして、その妬みも新婚嫁に対する欲情へと変わり、溜まりに溜まった欲望の吐口へと変化し、
「ぐへへ、ぐへへ。ヤってやればいいんだべ」
「うへへへ」
ついに男の思考はそれ一色に染まる。
ただこの村の若者たちにとって幸いだったのは、この男の思い込みが異常に激しかったことだ。そこを女ハンターにつけ込まれたのもあるが、
その異常さは一瞬にして悪曇を呼び寄せ、男の頭の上に現れた濃いピンク雲はみるみるうちに急成長――
「ぐへへ。そうだべ、そうだべ、みんなオラにヤられて嬉しいだべ~。オラもうれしい。ぐへへ」
やがて悪雲はぐねりぐねりとうねりながらすぐに具現化した。
「ぐへへ、よぉっしっ!」
男の卑猥な妄想は更に進み、居ても立っても居られなくなった男は行動に移そうと勢いよく立ち上がった。
「村の嫁さがオラを待ってるべぇぇ!! 行くだべさぁ!!」
男が行動に移ろうとしたその時だった――
「あでっ!」
バサリっと一冊の赤黒い本が、男のハゲ散らかした頭上に落ちてきた。
「いでぇなあ!? ……なんだべ? ぅぇ?」
本のぶつかった衝撃とその痛さに一時的に正気に戻った男だったが、すぐに落ちてきた一冊の本に誘われるように目を向ける。
(悪魔大事典………………版……)
「あぐまぁ大事典……男性限定版特別ごぅ……」
男は字など読めない。頭に響いてきた言葉を無意識に口にしただけ。
「あぐまぁ大事典……」
そして、いつの間にか男の手にはその大事典があった。
「ふえっ!! こ、これは!? もしかして、貴族様が読まれるというウワサのエロ本ってやつだべかぁ?」
その大事典の表紙には男が望んでいたような露出の多い女悪魔たちの姿絵が浮かび上がっていた。
「むほほっ」
男は疑うことなくその大事典を開いた。
「うほぉぉ!! 色っぺぇ~」
そして男はすぐに大事典に夢中になった。
頭にあった隣の若嫁のことなどをすっかり忘れてしまうほどに。夢中になってペラペラと大事典を捲っていく。
「うほほっ……ぐふふ……」
「ふおぉぉぉ!!!!」
男はすぐにお気に入りを見つけた。
それは大事典の中でもおっぱいが一番大きな悪魔だ。
男はそのページを開くと、そして何を勘違いしたのか、貫頭衣をガバッと脱ぎ捨てた。
ナニかをする気である。
「うほぉぉ!! むふふ、この娘がいいだぁ……この乳がいいだぁぁぁ。たまらんべさぁ」
ただナニかはできなかった。男がナニかを握りしめ、そう口にした途端、ボフッとピンク色の煙が、悪魔大事典から立ち昇ったのだ。
「あへ? な、なんだべ……ぬああ!! オラはのお気に入りが消えたべ! 消えて真っ白になってるべぇあ~!! あああ」
そして、男の開いていた一面は真っ白なページへと変わっていた。
突然消えたお気に入りのページを見て男が嘆き涙を流すが、それもすぐに流す必要がなくなる。なぜならその代わりに――
「ふははは、あたしは悪魔大事典第1号ナンバー7、悪魔のナナよっ……きゃぁぁぁ!! 汚いっ!! ……あなた、な、何で裸になってるよ!! 汚いっ」
目の前にピンクの髪をポニーテールにした可愛らしい女がいたのだ。
その女はあたふたしながら男から距離を置こうと後ろ足に下がっていく。
「ほへぇ!? え、絵が、本物に、も、もしかして……お、オラに逢いに来てくれただか?」
男は目の前の女が悪魔だとは微塵にも思っていなかった。
何故なら男の視線は目の前のおっぱいに釘付けのまま。
その女悪魔のおっぱいは男のどストライクだったのだ。大玉スイカ以上に大きなおっぱいが目の前でゆらゆらたゆんたゆんと揺れているのだ。
「嫁だ、オラの嫁だぁ……」
「なにこれ、やだっ、ちょっとおっもい……いぃ!? ふぇぇ、な、何このおっぱい………信じられない! 大き過ぎ。異常よ!!」
莫大な魔力をその身に宿し、相手を翻弄する魔法を得意とする。また、その妖艶な姿からも瞬時に異性を魅了し下僕化することも得意とした。
身体能力においても悪魔族の中でも上の下。だが直接自身が力を振るうよりも、指揮や指導などの後方支援を好む。
「ぐへへ。オラの、オラの……嫁……だべさ」
この女悪魔ナナにおいては保持するスキルのせいで勝手に相手の望む理想の体型を形どってしまう。
つまり、今の女悪魔ナナの姿は、目の前の男が望んだ理想の姿。
それ故に、自身が重いと感じるほどの超超爆乳となったおっぱいを所持することとなっている。
水着のような露出の多い服を身に付けているが、今にもはち切れそうである。
そんな理想の姿を目の前にすれば、当然、裸の男は興奮し息子を膨らませる。
「ふへへ」
そして、一歩、また一歩と、鼻息荒くナナへと迫る。両手の指はすでにおっぱいを揉んでいる気でいるのか、わきわきと常にいやらしく動いていた。
「はぁ、はぁ、嫁、はあ、はあ、オラの嫁……ぐへへ」
「ちょ、ちょっと……こ、こっち来ないで……来ないで!! 契約が先でしょ、は、話を聞きなさい」
「ふへへ」
だがしかし、その男が話を聞くことはなかった。それどころか女悪魔ナナの可愛らしい声に裸の男は更に興奮しじりじり迫る。
「おっぱい……ぐへ。おっぱいだべさ。ぐへ、ぐへへ」
「な、何なのよ。あたしは悪魔で願いを叶えに……」
男の目は相変わらず、おっぱいに釘付けのままである。目の前には自身の理想とするおっぱい。それが目の前にあるのだ。目の前の女が悪魔だとは気づきもしない。
すでに限界近くまで感情が昂っている男だ。もうやることは1つである。
「おっぱぁぁぁいっ」
男はおっぱいを揺らし逃げまわるナナに飛びかかる。
「きゃぁぁ!!!!」
身の危険を感じとった悪魔のナナは咄嗟に右手を男に向け幻術魔法を全力で使った。
魔力のほぼ全てを練り込ませた全力の幻術魔法。
ピンク色の靄が素早く男全体を包み、その靄は男の鼻や口、全ての穴という穴へ入り込む。
「ほえ? ははは、ははは、はえ、はえ~」
男はにやりと気持ち悪く笑みを浮かべるとバタンッとその床に倒れた。
そして何もない空間をめがけて腰を振り始めた。
側から見ると陸に上がった魚みたいであるが、その男の顔は実に幸せそうである。
「ふほほ、ふほほ」
「ああぁぁ! やっちゃった。やっちゃったよ。ちょっとあんた起きなさい。起きなさいよ」
ナナは慌てて男にかけ寄り起こそうと声をかけるが(汚らしいので身体には触れない)魔力がほぼ切れている悪魔のナナには手の施しようがなかった。
「起きなさいよ〜」
ただ、バカみたいに腰を振り続ける男を呆然と眺めることしかできなかった……
「うっ、うう……これが最後の……だったのに……」
悪魔のナナは為す術もなく60分が経過した。
【契約に失敗しました】
ナナの頭の中に聞こえてくるのは、失敗を告げる無機質な悪魔の囁き。
分かっていたが、何度も聞くその声にナナは肩を落とした。
そして、待っていたかのようにナナの目の前に黒い渦が現れた。
「ぁ!」
その渦からは一人の執事服を身にまとった悪魔が現れた。
「契約は失敗しました。約束通りお迎えに参りましたよ」
「セバス……ちょっとまって……」
セバスと呼ばれた悪魔はふっと鼻で笑うと首を左右に振った。
セバスは長身痩躯で長い黒髪を後ろへと流している色気のあるイケメンの執事。
翼や尻尾は見えないが、このセバスも悪魔でシツジャッジ族であった。
悪魔執事族(シツジャッジ族)
悪魔界でも最高位にある悪魔の一族。全てにおいて最高位の能力を保持していると言われている。
悪魔大事典を管理しているのもこの一族で、全てが謎に包まれている。
悪魔界では絶対に敵に回してはいけない一族だと知られている。
「しかしお嬢様……なんとも酷い姿ですね」
「ううっ……そんなの自分がよく分かってるわよ。この男が……この男が」
ナナは重いおっぱいを両手で支え、顔だけを男へと向けた。
未だ男はえへら、えへらと不気味な声を発しながらも幸せそうな顔で腰を振っている。
「それは関係ありませんよ。お嬢様が最後だと言われたので私(わたくし)が特別に号外を発行してあげたのですよ。約束しましたよね?」
そうなのだ、今回の悪魔大事典は男性限定版の特別号。悪魔大事典男性限定版の1号から10号までの残り組をまとめたあげた特別な物だった。
目的はナナとの約束のためであるが、公平を期して10号までの女悪魔をまとめた物だった。
すでに11から20号、21から25号、26から30号までの特別号外も発行されておりセバスにはかなりの無理強いさせた自覚がある。
このことを言われるとナナは押し黙るしかない。
悪魔大事典の中の悪魔たちは知らないことなのだが、大事典を管理している悪魔族の立場からしても、このようなことはそう簡単にできることではなかった。
これを行えたセバスという悪魔は相当の権力や力を有していることになる。
「うっ、分かってるわ……でも……でも」
ナナは自身のもつ理想というスキルのせいで、召喚者との会話が成立しないまま、いつも襲われそうになっていた。
話し、契約に至る以前に自身が変に召喚者の欲望を掻き立ててしまい、その欲望をナナ自身に向けられてしまうのだ。
その所為で一度目の契約が未だに履行できずにいた。
ナナ自身の種族は人族を下僕化しやすく非常に有利なスキルも所持しているのだが、己の持つ肩書きのせいで、そのスキルが足枷となっていた。
「さあ……お嬢様」
「いやよ。お願いセバス。もう一度だけチャンスを頂戴」
「ダメです」
「あたしは、人族の世界で力を示さないと……」
「お嬢様、諦めて下さい。さあ。戻りますよ」
セバスは埒があかないと判断し強引に連れ帰ることにした。セバスの手がナナの手を強引に掴む。
「いや! やめてよ。セバス離しなさい」
「ダメです」
セバスは何やらぶつぶつと魔法を使い始めた。
ただ、ナナが暴れるため、セバスの握る手には力が少し入った。
「っ!? 痛い、痛いわセバス……」
ナナの瞳には手の痛さと、何もできなかった自分の不甲斐なさに涙が滲み出ていた。
「あっ、くっ。すみま……いえ、すぐに済みますから、もうしばらくご辛抱ください」
「いや、なのよ……うっ、ううっ」
「お嬢様は素直に……様の申し出をお受け……ぐっ!?」
「やめろ! 女が泣いているだろがっ!!」
セバスは気づかぬうちに、一人の悪魔によってその手を捻り上げられていた。
「なっ!?」
セバスは驚愕した。
「ぐうっ! お、お前は誰だ!!」
セバスは今までに手を捻り上げられる経験などなかったからだ。
そして、その手は今も捻り上げられ全く動かせない。
「俺はクローだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます