第4話

 結局シュンが向かったのは学食だった。


 中庭を早足で抜けていく。


 天羽士官学院の建物は大まかに、中庭を囲うように四棟――中等部校舎・高等部校舎・寮を含む多目的練・内外修練場――に分けられる。どれも近代的な造りで、寮に至っては多数の生徒を入れるためにマンションの様になっている。


 食堂は中等部と高等部の校舎にそれぞれ併設されており、大体校舎の三分の一から四分の一程度の大きさだろうか。


 一度校舎内に入り、多数の生徒とすれ違いながら一階同士繋がっている通路から食堂へと入る。


 中に入ったシュンはその広々とした空間に僅かながらに目を奪われた。


 そこにあったのは、開放的で落ち着いた雰囲気のある食堂だった。置いてある調理場カウンターや椅子、テーブルなどはそこまで変わったものではない……というか一般的なのだが、天井が高く作られており、空調はややクラシカルなタイプ、と今では珍しい造りだろう。近代的な校舎とはかなり雰囲気が違う。


 ガラス窓から食堂に入り込む光は、食堂の白い床に反射しキラキラと光り輝いて、清潔感を醸し出すのに一役買っている。


 二階にはテラスもあるようで、その様は食堂というよりも少し昔の小洒落たレストランを想起させるような造りであった。


 ――随分と綺麗だな。依頼などで行ったことのある店でもここまでとなるとそうそうない……しかし、中庭の時も思ったが、無駄じゃないのか?


 シュンは食堂に感心しつつも、周りにいる生徒に気付かれない程度に眉根を寄せた。


 この食堂の様にリラックス出来る空間というのは間違いなく大事だろう。なぜなら、四六時中張り詰めているような状況は悪循環しか生み出さないからだ。


 ミオとの話でも出ていたが、ここの生徒は《魔導戦士》の訓練生なのだ。訓練生=学生だ。そんなときから、無駄に厳しくしてしまえば《魔導戦士》となる前に潰れてしまうのは理解出来る。となれば決して間違いではない。


 間違いではないのだが、なんというか……そう、シュンの認識からすれば〝緩みすぎ〟という言葉がしっくりくるような気がした。過剰に生徒を優遇しているとでも言えば良いのか。


 シュンとしてはどうにもこの天羽士官学院はどこか甘い気がする。


 未だまともな授業すら受けていない中で、そう判断するのは少し早計かもしれないが、最初の印象や直感というのは以外とバカに出来ない。シュンの《魔導戦士》としての経験がそういっていた。


 とはいえ、現状でタダの生徒であるシュンが何を出来るわけでもない。それに簡単に変更できるのならミオがとっくにやっているだろう。


 そして無理矢理変えたとしても、良い方向に転がるかは分からない。すでにこの環境に慣れきってしまっている場合逆にマイナス方向に傾くことも十分あり得る。大体、これも気質だとでもいわれてしまえばそれで終わりだ。


 わざわざ依頼された仕事以上のことを考える必要性はない。無駄なことに労力を掛ける必要は無いのだ。


 シュンは邪魔な思考を頭の片隅へと押しのけると、メニューの一覧や注文方法が書かれているパネルを見上げる。どうやら〝食堂〟というだけあってカウンターで記載されているメニューを注文すればいいようだった。変なところだけ普通だ。


 特に食事にこだわりなど存在しないシュンは、適当にご飯にみそ汁、それに何品かのおかずがついた定食を注文する。人が減っていたのもあるのだろうが、厨房内で働く料理人の手際はよく、少しの時間でトレイに乗せられた料理が出てきた。


 出てきた料理は湯気が立っており、見た目も美味しそうであった。


 おそらく結界内のプラントで生成された人工食料なのだろうが、それにしても豪華な食事と言えよう。少なくともシュンが食べたことのある食事の中では、上位に入りそうなほどだ。


 出てきた定食を見て、


 ――そういえば旧時代も食にこだわっていたのが極東エリアの特徴だっただろうか……


 と、このエリアの他では見られない特色を思い出した。


 他のエリアでは士官学院のような所であっても栄養価だけ重視した、味気ない合成食料が出るところもある。流石に、これは極端な例ではあるが、《魔導戦士》の候補生でしかない学生に、毎日これ程の食事が出るのはここ極東エリアぐらいだろう。


 ――さて、どこで食べるか。


 などと、悩んだものの実質悩みなど存在しないようなものだった。少し遅い時間のためか、空いている席が結構あったからである。


 残りの昼休みの時間を考えれば、最初の頃に食堂に来た生徒はすでに食べ終わっていてもおかしくない。


 それならば、とりあえず空いている手近な席にでも……と、シュンが視線を彷徨わせると、


「おや?」


 食事をしているカイトと目が合い、手招きされてしまった。


 シュンにとって都合良く……といっていいのかどうか分からないが、誘われているのを無視するのは間違いなく感じが悪い。


 正直な所、何処でも良かったのでカイトの手招きに応じてシュンはカイトの正面に座った。


 トレイをテーブルに置き座るときにチラリとカイトが食べている料理に目を向ける。カイトが食べているのはラーメンだろうか。醤油の良い香りが漂ってきている。シュンの定食とは方向性が違うがこちらもこちらで美味しそうだ。


「おう、少し遅めに来たな、なんか呼ばれていたみたいだが、その後迷ったのか?」


 試験後に分かれたシュンの事を気に掛けていたらしい。実際は分かれたのではなく教師に呼ばれ、そのままミオの元に向かっただけだったのだが。


「いいえ、転入関係の話で理事長に呼ばれて少し話を……。そういうカイト君は一人で食事ですか?」


 シュンは自分の食事に手をつけながら、カイトの質問に答える。


 カイトの性格から考えると友人が一人もいないとは考えにくい。


 むしろ、多数の友人に囲まれているイメージがある。教室でシュンに話しかけそのまま行動を共にしたのは興味があるからだろうが、食堂で来るかも分からないシュンを待っていたとは考えにくい。


「今日は初日だからな、どいつも自分のクラス内で付き合いがあるんだろ」


「そういうものですかね?」


「そういうもんだろ。俺も、ここに来る前に少しばかり用があったし……、それと気になったんだが、転入関係の話だけにしちゃこの時間は長くないか?」


「ええ、《クラン》についても少々興味があったので、理事長との話の後、調べていたら遅くなってしまって」


 妙な所に鋭いカイトの質問にシュンは、嘘はついていない発言でそれとなく濁す。フレンへの連絡を含め全部を言う必要は無い。


 誤魔化されたことに気付いているのかいないのか。よく分からない態度のまま、ふーん、とカイトは頷く。


「それで、シュンは《クラン》に入るのか?」


「一応、そのつもりですね。《幻想種》との戦闘には慣れておくことに超したことはないですから」


「そりゃそうだが、良くやるなあ。俺も興味はあるけど未だ登録してないからなあ。総合D+じゃ少し行く自信がない。体術の評価は高いから戦えないことはないはずなんだが、どうにも……っ!」


 カイトはそこで言葉を切って麺をすする。


 試験のときにみた成績から予想出来るが、カイトは自身の身体能力の高さと一撃の威力の高い《魔導》を使用して戦う、所謂前衛と呼ばれる戦闘スタイルだ。その分 《幻想種》に接近する必要があり危険性が増す。カイトが不安に思っているのはそこら辺のことだろう。


「能力はこれからも伸ばせるわけですし、評価が直接戦闘力に繋がるわけじゃないですよ? それに――」


 《魔導戦士》としての能力は《幻想種》を倒すことで評価される。この試験のように《魔導》の能力が高い人ほど高ランクの《魔導戦士》であることが多いが、必ずしもイコールではない。


 と、シュンがそこまで話したとき――


「その通りだけど随分とハッキリ言う子だね!」


 快活な少女の声に遮られる。話しかけてきたのは翡翠のような色合いの髪をショートヘアにしている少女だ。先ほどまでは空席だったシュンの隣にいつの間にか席を移してきたようだ。


 自分流にアレンジしているのか、見苦しくない程度に着崩された制服といい、軽そうな声音といい、屈託がない人当たりの良さそうな少女だった。


 だからといって、いきなり話に加わってこられてにこやかに応対できるものでもない。


 そのため、シュンは驚きと苦笑が入り交じったような表情で口を開く。


「ええと……どなたでしょうか?」


 事実この少女についてシュンが思い当たる人物はいない。だいたい未だまともに会話したのは士官学院内ではカイトとミオ……それと通信で話したフレンくらいだ。


 他の知り合いなどいるはずも無い。服装から同じ士関学院生であることは確かなのだが、それだけだった。


「おい、シュン、制服、制服!」


「?」


 少し焦ったようなカイトに促され、少女の制服を見る。それだけではカイトが何を言いたいのか分からなかったが、よく見ると少女の胸元には五つの星が刺繍されていた。


 天羽士官学院は中等部と高等部で制服のデザイン自体に変更はない。だが、学年に合わせるように胸元に星の刺繍が足されていくのだ。


 シュンとカイトは高等部の一年ということで胸元の星は四つ。


 一方、この目の前の少女は五つということは、シュンとカイトの先輩に当たる高等部二年生ということだろう。


「ああ、先輩でしたか……僕達にどういうご用件でいらっしゃったのでしょうか?」


 シュンの拒絶するような様相に先輩は苦笑し、カイトはあちゃー、とばかりに額に手を当てていた。


「ごめんね、《クラン》て話が聞こえてきたから。今、うちのグループに入ってくれる子探していてね。それでどうかと思って話しかけてみたんだー」


「《学院魔導戦士協会》の神宮司じんぐうじ アカリさんが今更チーム探しです

か?」


「お、私も有名? 知られているのはうれしいね。でもチームじゃなくてグループね。私はもう一緒に《クラン》活動する人はいるから」


「俺の場合は中等部からいますから、先輩のことは知っていますよ。それにしても、なるほどそういうことですか」


 カイトはどういうことだか分かったようだったが、シュンには何のことだか分からなかった。


 制度としての《学院魔導戦士協会》――それ自体は知っているが、大本である《魔導戦士》を育成する制度ということ以外は、細かい取り決めや制度そのものさえエリアや学院によっても違う。


 シュンもここ、天羽士官学院のデータはフレンから送られてきていたので《クラン》だけでなく様々な情報を所持しているが、流石に細かいところまで全て覚えるのは、この短期間では無理であった。


 シュンが優先したのは依頼内容と最低限学園生活を送れる知識の方だ。


「えっとな……派閥とでも言えば良いのか? うちの《学院魔導戦士協会》は大体三つのグループに分かれているんだ。で、アカリ先輩はその三グループのうちの一つの代表? いや、リーダー? とにかく、そんな感じの立ち位置なんだけど。大方、新人でも入って、《クラン》活動が出来る人数が合わなくなったんで《クラン》に参加していない生徒を勧誘している所だと思うけどっと……こんな感じであってます?」


「そう、茶髪君の言うとおり!」


 そんなシュンの疑問が顔に出ていたのかカイトが詳しく説明し、それにかぶせるようにアカリが頷いた。シュンも理解したのか軽く頷く。


 その一方でカイトは「茶髪君って……」とややショックを受けたように呟いているが、アカリもシュンも一切気にしていない。


「二人とも《クラン》活動に興味あるなら……どうかな? 放課後、《学院魔導戦士協会》に来てみない? 私たちのグループが歓迎するよ?」


 多少大げさに人差し指を唇に当てて首を傾げる仕草は、男心をくすぐるような可愛らしいものだった。


 ただ、その目元にはチェシャ猫のような笑みが浮かんでいる。


 ――癖の強そうな先輩だ。


 ここまでの会話でアカリからシュンが感じたのは、自分の師匠であるミオと似たような印象だった。最も《魔導戦士》としての強さの方ではなく、人をおちょくるような雰囲気の方だが。


 正直な所、シュンにとってこのお誘いは魅力的だ。本当に勧誘だけが目的で話しかけてきたのかどうかまでは判断がつかないが、《学院魔導戦士協会》の中心人物の一人と懇意になれるというのは、この学院内での意味は大きいように思える。


 けれども、シュンの場合ただ《学院魔導戦士協会》に参加すればいいわけでは無い。重要なのは自身に依頼された八幡シオンの護衛をすることだ、シオンがどこのグループに入ったのかは分からないが、そのグループに入る必要がある。さらに、できれば同じチームに入るべきだろう。


 この先輩には申し訳ないが、とりあえずこの場はやんわりと断っておこうとシュンは口を開く、


「も――」


「俺はパスですが、先輩も興味を持っていらっしゃるそこのシュンなら《クラン》活動を見当していたみたいですよ」


「ホントに!? 嬉しいなあ」


 が、カイトに半ば強引に割り込まれてしまう。


 さらにアカリもカイトの言葉に両手を合わせて嬉しそうに微笑んでしまった。


 この状況で無理に断っては、悪印象だ。万が一アカリのグループにシオンがいた場合、再度願い出ても袖にされる可能性が高くなる。


 ――どうする?


 シュンは心の中で思案するも、ここは諦めるしかないだろう、とすぐに結論づけた。


「はい、ちょうど《クラン》について調べていまして、よければ見学などさせていただけたらありがたいですね」


 先ほどまでのやや無愛想だった態度はなりを潜め、いかにもな好青年風笑顔で言う。


 アカリはそんなシュンを見て口元を緩ませた。


「ふふっ……ほら、キミの《魔導発動機》だして? 私たちのグループが間借りしている部屋のゲストキー発行しておきたいから」


 アカリが取り出したのは、シュンやカイトが持っている支給された学院の《魔導発動機》ではなく、カスタマイズされた特注品の《魔導発動機》だ。


 しかし、それはシオンのネックレス型のような特殊なものではなく、腕時計型のもの。似せているだけで時計としての機能はないだろう。


 少し無骨な環状型とは違い、少女らしいといえば少女らしいといえるのではないだろうか。


 《魔導発動機》は《魔導》の発動させるための機能を有しているだけでなく端末としての機能も複合している場合が多い。端末だけ別途に持っているのが面倒くさい、という横着ものの意見もあるが、そのほとんどは戦闘時の利便性からだ。


「了解しました」


 シュンもアカリにいくばくか遅ればせながら、腕に付いている《魔導発動機》を引き上げた。


「はいはーい! じゃあ送るね…………って、もうちょっと近づいてよ、ほら!」


 アカリは自分の《魔導発動機》から電子モニターを他人からは見ることが出来なくなるプライベートモードで起動すると何らかの操作をして、シュンにこちらに近づくように指示する。


「は、はあ?」


 とりあえずアカリの指示通り近づくと、一瞬――アカリの《魔導発動機》とシュンの《魔導発動機》が触れあった。


 本来ならワイヤレスによる通信でも良いはずなのだが、わざわざ接触通信で送るのは何か意味があるのだろうか、とシュンが訝しがると、近づいた拍子にアカリが耳元で「もう少し表情は隠した方が良いかもね!」とねこなでするような声で一言。


 そのことを認識したシュンが僅かに顔を歪ませるとゲストキーの転送が終わったのか「じゃあ、また放課後に会おうね~」という発言を残してアカリは席から立ち上がり、軽やかな足取りで去って行く。


 その後ろ姿は妙に嬉しそうであった。


 ――今度、フレンか師匠にでも演技や交渉力でも教えてもらうべきか? これでも手玉にとられたことはないはずなんだが……。


 シュンは若くして《魔導戦士》になっているため舐められないように言葉遣いをぶっきらぼうにしており、依頼の交渉は基本的に《仲介者》であるフレンに任せているが、不利にならない程度には大丈夫な実力はある。事実、急な追加依頼などの交渉は自力でも出来ていた。


 だがそれは、どちらかと言えば運がよかったのとシュンの《魔導戦士》の実力を加味して相手があまり強く交渉できなかったのが大きかった。


 A級 《魔導戦士》としての肩書きが使えないとはいえ、ややアカリにやり込められた感があるのはシュンにとって素直に反省すべき点といえた。


 ただそれもカイトの裏切り(?)がなければの話だったので、シュンはカイトを厳しい目で睨むように見つめる。


「それで? 一体カイト君はどういうつもりで、あの神宮司アカリ先輩に僕のことを売り渡したのか聞きたいんですが?」


「売り渡したとは人聞きの悪い……。シュンはすでに目をつけられていたみたいだから、面倒くさいことになる前に行くことだけは約束した方がいいと思っただけだ。現に先輩のグループに入ります、とは俺も言っていないだろ。行ってから断っても良いと思うぞ」


「……ああ、確かにそうでしたね」


 思い返せばカイトはぼかすような言い方で煙に巻いていた。といってもあの先輩もその点は分かっていそうな口ぶりだったが。


 ならばなぜカイトはシュンの言葉を遮ってまで、行くと答えたのだろうか。行ってから断ることも視野に入れているのならば、先ほどその場でシュンが断ったとしてもよかったはずである。


 そうシュンが聞くと、


「あの先輩人気高いから人目のあるところで過剰に絡まれると凄いぞ……」


 そう言ってカイトは箸でシュンの周りをさす。それにつられるようにシュンが視線を向けると、現在食堂にいる男子生徒の半分以上がこっちを見ていた。


 アカリとの関係を値踏みするかのような視線は、普通の学生ならば冷や汗でも出てしまいそうだが、シュンにとっては大したことではなかった。だからといって愉快なものでもない。


「なるほど、これは少しきついですね」


「だろ? 何人かは俺の方にもスゴい目を向けてるぜ。全く……そういうのはシュンだけにしとけよ」


「勘弁してくださいよ……」


「冗談だよ、冗談! まあ、アカリ先輩もそうだけど、《学院魔導戦士協会》の有名人ってのは人気があるんだよ。注意しておいた方がいいと思うぜ」


「そうですか……ありがとうございます。気にかけておきます」


「んじゃ、俺は食べ終わったから先に行っているぜ。また、あとでな」


「はい。また後で」


 昼食でもとれば落ち着けるかと思っていたのだが、それどころではない。試験後のミオとの会話、八幡シオンの《クラン》への参加、さらに先ほどの先輩と言い……、


 ――《魔導戦士》として普通に仕事するよりも疲れる。


 それが今のシュンの紛れもない本心だ。


 食後に予鈴のチャイムを聞いたシュンはそんなことを思いつつ、深いため息を吐いたのだった。

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