フトアゴヒゲトカゲが手に乗った
みお
第1話
自分の苦手な動物が手の上に急に乗ったら、あなたはどうしますか?
コロナ禍で、家での時間が増えたことにより、ペットを飼う人が増えているらしい。
私の友人もその1人で、ペットを飼おうとしている。
今日はその付き添いで友人とペットショップにきている。
このペットショップは、犬や猫はもちろんのこと、小鳥やハムスター、ヘビ、トカゲ、イグアナなどたくさんの種類の動物がいる。
友人が真っ先に向かった先は、、、
トカゲゾーンだ!!!
このトカゲゾーンには、フタアゴヒゲトカゲやヒョウモントカゲモドキ などがいる。
トカゲに興味がない人がこれを聞いても
は?
となるだろう。というか、今多くの人がその名前を聞いて、なにそれ? って思っているに違いない。
私も実際、そうだった。
フトアゴヒゲトカゲについて少しだけ紹介しよう。
爬虫類初心者でも飼いやすく人に馴れやすいトカゲ。
温和な性格なので、噛み付くことはほとんどない。
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの中央部から南東部の乾燥地帯に生息する昼行性のトカゲ。
英名はベアーデッドドラゴン=髭の生えたドラゴン。
見た目のままの名前だ。
フトアゴヒゲトカゲについては、これくらいにしておこう。
ペットショップに行った時のことに話を戻す。
私は、友人に連れられてトカゲゾーンにきていた。
「ヒョウモントカゲモドキ飼いたいんだよね」
と言いながら、友人は食い入るように見ていた。
「触ってみますか?」
私たちが食い入るように見てたせいか、店員さんが話しかけてきた。
「いいんですか!?」
案の定、友人は目を輝かせていた。
「見てるだけじゃつまらないでしょ」
笑顔で店員は、ケースからヒョウモントカゲモドキを出して、友人の手に乗せた。
「かわいい」
友人は、興奮していた。手の上から、腕にトカゲが移っていっても、何も怖がらず、むしろ楽しんでいた。
私は隣で内心「怖っ」と思いながら、そんなこと言ったら店員に失礼だと思い、トカゲが襲ってこないか、見張っていた。
もし、私の上にトカゲがきたら、失神しちゃうかも。
「じゃ、そちらの方もどうぞ」
と店員が言って、フトアゴヒゲトカゲを私の手に乗せてきた!
「や、私は……」
私は大丈夫ですと言う前に、ほぼ強制的に手の上に乗せてきた。
私は叫びそうになった。しかし、堪えた。息が止まりそうになる。というか、止まっていたと思う。
トカゲをじっとみる。このトカゲは、赤ちゃんトカゲだから、10センチほどしかない。
たしかに、全く動かないし、攻撃してくる気配もない。
赤ちゃんトカゲが私を見つめていた。
「かわいい」
思わず、言ってしまった。あれ?私、トカゲダメなはずなのに。
人間、経験だなと思った。店員が強引に手の上に乗せてくれて良かった。
「フトアゴヒゲトカゲ、飼おうかな」
そう思ってしまった。
ちなみに、フトアゴヒゲトカゲを飼うと、紫外線ライトやケース、暖房がいるので、安くて5万くらい初期費用がかかるらしい。
高い!
けれど、ヒョウモントカゲモドキは、ケースの中に入れておくだけでもいいので、そんなに初期費用はかからないらしい。
とても警戒心がとても強いヒョウモンカゲモドキなので、初めは様子を伺いながらこちらを見ているんだと。
でも、
「ここは安心できる場所だ!」
と、ヒョウモントカゲが感じると、なつくようになってくれるらしい。
フトアゴヒゲトカゲが手に乗った みお @mioyukawada
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