15 冬の街で

淡色の光がにじむ街角

見知らぬ時間ときが通り過ぎる


凍えた指先をすり抜けて

貴方の幻影かげに繋がれた心の隙間に



流れゆく暗い水面

河の名前も知らない


知る人の居ない冬の街では

知っているのは見上げた空の星だけ



今はただこの星空にうずもれて

囚われの心を解放しよう


この星のどれかが貴方に届く言葉

この星のどれかが明日あしたに続く道


  (2002 H14年12月)


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