12 真昼の月
真昼の月は
消え入るばかりにただ
真昼の月は哀しくて
空の青さにただ
真昼の月は
梢を渡る風さえも
息を潜めてもの想う
伝える言葉は見つからず
真昼の月は
見知らぬ空にただひとつ
過ぎゆく時に忘れられ
聞きたい言葉は届かずに
真昼の月は儚くて
消え入るばかりにただ
真昼の月は哀しくて
空の青さにただ
(2002 H14年 8月)
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