やってられないから。やってられる

「カツン。カツッ…なに…

勝手すぎない?」



いきなりこれで…?




遊にもっと会いたかったしさ

リリナ少しなんか変われる気がしたのに


仮に現実で会いに行ったら..



どこ住んでるんだろ……




知らない..



もう少し早く

この気持ちになっていれたら

もう少し……

仕事も恋も


…うまく出来たかもしれないのに




私..リリナの名前は

八愛りりな(やあい りりな)


先生……十家和名(とおかわな)がリリナに声掛けてきたのは

3ヶ月前のなんでもない夜。


リリナは定期的にやってる同窓会が終わってレイナと帰っている時だった。



「ダンくんかっこよかったねー!やっぱ♡」


「それ毎回言ってるよー?リリちゃん…あはは」



だってしばらく前に冷馬と別れてたし。

誰か見てないと落ち着かないよっ

「…。そうだ!レイナ〜?最近彼氏とどう?」



「……普通だよ〜。リリちゃんはあの彼氏…冷馬くんどしたの?」

あっちこっちよく見れわ器用さん


「別れた……」


「へッ?


…………あんなにリリちゃんに惚れてたのに?」



……意外なんだけど。



あぁ…だからなんだか機嫌悪かったんだね



「アイツさ…子ども居たんだよね」



「子ども!?」

……不倫!?イケメンで結構若かったよね?




「まぁ別にそれはさ……色々誰だってあるだろうし。全然...

良かったんだけど...。」

茉子とか言う元嫁がどーのって…今更だよね?てかリリナと付き合い始めた時からそうだったんだよね。きっと



「そだ……ね」

良くなさそうだよ?その顔

不倫知って別れる…別れれるなんて


……リリちゃん強いなぁー

わたしだったら無理だよ。無理


だからリリちゃん……



ずっと友達なのに。なんか憧れてる


「なーんでレイナがそんな顔すんのよー!♡あーーでもムシャクシャする!」

ありがと…ごめんねレイナ……。



「あのー。少しいいですか?」

この二人……てかこの子…



「はい。なんですか?」

「……。」



(話しかけてきたのは紫がかった綺麗な髪の…綺麗な女性。この街中で白衣…コスプレとしか思えない!でもそうとも言えない研究的清楚さ)



こんなとこいる雰囲気ぢゃなくない?


……なんだろ。



「今〜アルバイトの人探してて〜」

あー

右の子は無理かなー


いちいち説明するのがっ



……ね?




「どんな?」

「……」





「ちょっとそこいい?」

「え……あ。はい」

「……はい」


(指さされたのは花壇横に石で出来たツルツルのベンチ?)

……初めて座った。冷たっ



でも気持ちいいかも♡



「アルバイトって言うのはね?思想変換する為の実験で指定した人の夢に入って欲しい!それわわたしも見ていて困ったら指示送るし!」


「で…それでいくらもらえるの?」

言っていることは分かるようでわからない

けど

危ない感じぢゃ……なさそうだから。


「不定期で毎日っ…とかでは無いけど月20万?ぐらいは出すわ」



「20万!?……だって!レイナ!」

不定期で?

あわよくば1回も無く?キャバとかやめれんぢゃん!

そう思ってすぐレイナを見た。


悩んでる?


……感じはない。

早く帰りたそうに聞いていない顔


「……レイナ?」


「わたし!帰るね!」

私は自分で何とかしたい!

別にこのバイトでどうこうの問題ぢゃないんだけど。

今は余計な事……今以上に考えたくないから。



「レイナいいの!?ならわたしちょっと話聞いてくね?」



「……うん…ぢゃ……また連絡して?」


一人帰っていくレイナの事は考えられず

リリナは和名さんの職場(時中病院)に…ついて行って

人の夢に入る装置?(ユメイロ)の説明を受けた


「でー私の指定した人の夢に入って演じてくれればいいの..」

「ほんとにそれだけで?」

20万。まぢ!?楽…



やば…

てかこれでめんどくさい仕事はしなくていい!

疑いたくても疑えない。だって昔から来ている病院だし...和名さんも嘘言っているように聞こえない


レイナもすればいいのに。

夜の仕事しなくても..普通のバイトしながらでも充分。別れた彼氏と普通に会えるのに。




しかしそうして始めた


不定期高給バイトは




いま終わって..



「カツン。カツ…

お金……


...はぁ」



またキャバしないといけない



とりあえず……めんど..


パパ✕!




……まぢで嫌だ

それだけはなんとかさけたい。

けど。

言ってられない来月には…


切り詰めでもなんともならない

たまにあるよね。

もっと切りつめてどうにかしろ!みたいなやつ

切り詰めるお金ある人にできる事だからそれ

詰めるもんないリリナには無理でーす


「さむっ」



今日がやたら肌寒いのはもうすぐのもうすぐは冬だからで







まだなってないけど

てかまだ昼だし





「はぁっ……」


まぁ今日はいいや

レイナに頼んでまた店いかせてもらえばいーし。



「はぁ。


とりあえずレイナのとこいーこおっ」



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なんでもないようなことが幸せだと忘れた俺達は..ラブコメ的にも弱い ゆゆりな子 @mitora_yu-

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