なんでもないようなことが幸せだと忘れた俺達は..ラブコメ的にも弱い

３５ モノガタリには知るハプニングが付き物だとしても、これにはコレ..から

「せんせ〜？」

あれ？居ないのかな

奥の部屋？きゅーけーするとこだよね？

あそこは……あんまり見た事ないけど。

::「ガチャ...せんせ……。

センセ……？戻った……よ…」

和名先生…リリナに気づいてないのかな？

布団がモゾモゾしている

……？？なに？

「ぁ…んぁ……あっ。

ゆ…くん……い✕ぅ……ぁ」

会ったばかりなのに

なんでこんなことしてるのかな

早く此処に(病院)来て欲しい。来てくれないと……わたしからは行けない

恵那様に見られてるしリリナちゃん。

「シャカシ……はっあ！？リリナ……ちゃん」

「センセーなにしてるのー？ゆくんって誰〜？」

「……いーえっ。」

もう戻ってたんだ…

…何してたかは……

気づいてない！たぶん

「んーん！なんでもないよっ！そんな事より早かったね。もう良かったの？」

「……うん。

だって……ユウ…パパの事っ……」

(察せます。あなたがゆうさんに好意を持ってしまった事…やっぱり…)

「リリナちゃん？わたしそんな事言って無いよね？あなたはダメなの。あなたは研究の対象でわたしの道具…

……だからそれなりのお金払ってるでしょ？

リリナちゃん……あなたは言われた通りに…。」

やっぱり難しかったのね。

「あなたクビね」

「……え」

人の気持ちの作用実験……

わたしの方がゆうさんに惹かれてる。あの一瞬で…

わたしの経験不足？

わたしがしているこの実験

人が人を好きになる為に

いつまで女が女としていられるのか

どの状況で女を捨て、女でいたいのか

外科医として……

では無く

わたしがわたしでいる為。

解らないからこそ

の実験

でもあなたは惹かれた..

惹かれそうにないと思ったから…リリナちゃんを選んだのに。

何度会った訳でもなく

何をする訳でもなく

その人の子どもとして

会っただけで

シチュエーションのせい？

わたしがしたいのは。完璧な完璧で傷つくことの無い恋…

結婚。

なぜそんなことに興味を持ったか

何故そんな実験をしているのか

それはね？

世の中の常識で妻を務める事

常識で養い養えてると思っている旦那

善悪を知っている様で知らない家族

つまらない物(世間体)に翻弄され続けられ

妻は女として居るつもりが、家の家政婦になり

旦那は「オレがやっている」

と……。

わたしには恋愛経験がないよ？

結婚もしてないし。

あったからなに？ないからなに？

知って感じた方が

強いの

金に支配されない。でもあるからそんな事が考えられるのかも知れない…

それが分からないから……。

ココロの安定……

誰にも負けない自信

これが欲しいの。

可能性確信事実現実

夢を見たい？夢を見させてくれる

考えさせてくれる……。そんな人がいいの。

そのためのものなのに

リリナちゃんなにしてるの？

わたしはそんなのが知りたいんぢゃないから

あなたの感情なんてどうでもいいから。

「だからあなたはクビ……リリナちゃん。

何してたっけ？大学生？……だっけ？」

「……。社会人です」

なに

急に……。

捨てられた？

遊のこと好きだって……。言ってないけど

「あの……。

時間とか...関係ないよ？思います

和名さん……あなたは時間。相手を知る……

それが全てだと思ってないですか？

リリナはそう思ってましたよ？でも違う。違います。

人は一瞬で……好きになれる…どうされてもいいと思える気持ち

今までだって…

そんなことはあった。

でも…いつもそうでない。誰もが同じ軸では無い軽いとか……重いとか

そんなしょうもない話ぢゃないから………さ

センセ…！？」

先生が何を言いたいのか考えてるのか…

分からないけど。

リリナだって言いたいことは言いたいし。

この人(和名さん)が考えているだろう事…。何となくは分かる

あなたには毎回夢に出る度…２０万！

払ってるでしょ！？

なのになんでそんな……

わたしより上から……

「センセ？和名さんがなんと言おうと……。現実で遊に会います。いいっ…」

「それは許さない。許されないわ

あなた死にたいの？

たかが一人の男のために？」

「和名さんにリリナが殺せますか？

……あはっは……無理ですよねぇ？

なんの権限も無いし！力もないんですからぁっ...

お疲れ様です。今日の分はちゃんと振り込んでくださいね？」

わたしはこんな人に否定されない。

される事でない

ていうかなんでそんなこと言われないといけないの？

「早く行きなさい……」

「センセ？自分の都合のいいように……

モノガタリは進みませんから…ね？。バタンッ。」

「…女ってめんどくさッ……」

わたし…

ぢゃないから！