何がどうなりたいのか...頭でも解らない

茉子は少し不安げ?な顔でタクシーを降りた

何か会話出来るような感じ...は無かったよな...。

でも家を知ることは出来た俺なんかよりよっぽど...良いとこだ。


「風呂入って寝よ。...あ。その前に」


(明日からバイト出ます。)



「はぁ〜〜」

俺は風呂に入って未読の2件は見ずにそのまま寝た。






今日は...出てきてくれないのか






「ブーブーブーー。」

ゆー?

やっと来た!何してたのっもう



...多々良(たたら)くん。また


(アイツ..女と一緒に居酒屋居たよ?)


(あいつ?)

(えなちゃんの家に居たやつ)




なんで...知ってるの...。


(どこの居酒屋?)



ゆーが誰かと飲んでた。


より...多々良くんが知ってる事...その方が気になる


(ぽとらの..たまたま見かけてさ〜着いてった!)


ほんとにたまたまなの?

やっぱりゆーの言った通り



...だけぢゃない

(ありがとー)



(え?それだけ?怒らないの?)


そりゃ怒るよ。でもなんか怖い。ほんとに...



(明日聞いてみるよ)

明日ゆーのとこ行く


それで謝る。鍵も返して欲しいし



「ちっ..なんだそれ」

せっかく教えてやったのにさぁッ


「あっ」


(でもなんで..えなの彼氏知ってるの?)






「たたらーおはよー」

「おぉ...ハルキおはよ」



なんで知ってるか。言えなかった



言えないし

俺はさ恵那ちゃんが好きで..守りたいだけ...なんだよ...


「どした?」

「いや‥あ。…」

えなちゃん……やっぱそんな顔で見るんだ。

気づいてないよね?



「えなちゃんふみちゃんおはよー!」

「ハルキくんおはよっ」

「おはおはーっ」


なるほどね...やっぱそうだ。返信したら自分からは終わらせないくせに

後ろめたいんだ..どうでもいいけど



「もうそんな事…しないでね?」

「……。」



「おっなに?なに?えなちゃんと付き合ってんの?!」

多々良お前…


「ち!...違うよ」



「へー。ホントか?」

お前の気持ちは分かるけど。やめといたほうが身のためだと思うわ...




とりあえずこのぐらいでいい...っかな。

「えなー早く行こー」

「いっくぅ〜♡」


ホントにやめてね?ゆーに変な方にとられたら。



あなたの事...殺しちゃうと思うから。









「お腹いたーー。一人で食べ過ぎた」

ほんとはゆうのとこ泊まりたかった。

でもなんか、居たく無さそうで...


私..変に気使わせちゃったかな...。



「ブーー。」

さくらちゃんか...

(昨日はごめんねっ助かりました♡わたしさー変な事言わなかったよね?)


記憶あったんだ...

(大丈夫だよー♡ちょっと手こずっただけ( ̄^ ̄ゞ)


(ちょっとわからなくてさー。ゆうさん昨日居た?)


……。

(居なかったよ?)


(そっかぁ(´・ω・`)ならよかった。ありがとー♡)



(いいえー♡今日もよろしくねっ(●´⌓`●))

さくらちゃんもなんかありそう..でも彼氏と来てたんだし...




(はいっ(●´⌓`●)♡)

よかったぁ茉子ちゃんには知られたくないもん...ゆうさんとのこと。







「ふぁ……ぁ〜」

よく寝た!



しかしほんとに出てこなかった。リリナ


そういや未読...

店長か

(今日5時から頼む。)


(了解です!)



まだ3時間あるな

早く起きすぎた。いやよく寝たか……

えなまだ終わってないのかね迎え行こっかな。


(大学終わってから行くね?)



「ブーーブーー。」

(まだ大学ー?タスバで待ってるから終わったら来て( ̄・ω・ ̄))


ゆー!

もう抜けようかな...ここ分かってるし。



「スコッ」

(りょーかーいっ♡もうすぐ終わるから先行ってて( ´,,•ω•,,`)♡)


あんな色々すっぽかしたのに...そんな元気に...

「まぢごめん…」


「よしっ行くか!」


「よしっふみー先抜けるねー!」

「え...うっうん!おつかれ〜」





色んな子がいて色んな子が...俺に好意を持ってくれる。それはとても嬉しくて、面倒くさくて、幸せで……



でも俺には、こういうのほんとは向いてない

どうすれば1人だけ見れるように..茉子は待ってくれてえなは知らずに居てくれる...

どんだけ罪悪感持っても...欲のまま居れば、知られなくても傷つける。

わかってるのに..



頭だけか。



「いらっしゃいませーっ」


「ホワモカ2つ…Sで」


「3番でお呼びしまーす!」



今日は席とらなくても...大丈夫そうだ。










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