誰かが見て(想って)くれる事こそ...とは頭では解っている


めっちゃ時間かかったしぃ〜。



「もぉ!。さくらちゃん……」

あのまま置いとけないしさ。

あれには行かせたくないし…


飲み過ぎて..




るよね。どーせ





……てか!



飲み放終わってる?


「はぁ〜」

変な男には絡まれる...し

……そんな事よりなんで行くとこ行くとこ…

「キャ!..」

「あ!!」




「ドンッ……」

「す…すみませ..ん」

「あ。いえ…」

「私……こそ」



すご..



美人……



ビキッ



なに……。なんか嫌な……感じ


「すみません!ちょっと仕事で……



…急いでて!」




こんな時間から?!

こんな人が…

ブラックなのかな


「いいえいいえ!お気になさらず!私も考え事してて……行ってください!すみません」



……


「ありがとうございます‪っ」



大人だなー。





「からららー…いらっしゃ!…


「……タタタッあのーさっきのお客さんお知り合いですか?お会計同じって…







さっきの?……







よく覚えてたね店員くん。……私






結構飲んでるなぁ

...


「カツカツッ…

ゆう!



!!


「なに!なに!なにっ……



……まこか……」





「なに…?その言い方」



なんか怒ってるし。

あぁーえなー。和名ー。迎えきてー



……めんど



「なぁにぃ〜まこ……んんーーーーー」





「なんだ……やっぱ 酔ってたんだ…


はぁ。帰ろ?」


「すみませーん持ち帰りで適当に10本お願いしますぅ」

「まだノメルカらぁ〜まこのんでないぢゃん…すみません生もひとつー!」


…バレてないよね。いやバレてても…だろ。

俺が呼んだ訳ぢゃないし


「はぁい!生で〜す」

「どおもー……ゴクゴクゴクッくはぁ...



ダンッ」



「ありがとまこ…れいなの事…」



なんでそんな驚くの



「え..あ。……うん」

そこなんだ。


「さくらちゃんと…」


「付き合ってた……少し前…振ったのは向こうだから!好きな人出来たって!」


別にいつも遊んでた訳ぢゃない…こんな風になったのはたった2日の事だから!

ほんと間が悪い。なんで全部今..



「そうなんだ...」


ま……ゆうからはフラないよね

フレない…優しいのと……いやらしいの

欲に正直なのはいいけど...さ..


「お待ちでーす!5本サービスしときました!なんか……すみませんでした。」


「え?あ..いえ!ぢゃお会計お願いします」


「あ..りがとうございます‪」



「いこ?..ゆう」

「お...うん」


そんなに気にしてるのか..


「有難うございましたっ!」



れいなの事




店を出て...何となく潮の匂いを感じた


「なんか海の匂いするね..そこ座らない?」



「そりゃあるし。」


俺はベンチに座った。

続けて当たり前の様にまこも隣に座った


何も話そうとしないまこに


さっきは色々言いたげだったのに。


そう思いながらキスをしようとした


「やめて..」

「なんで……嫌なの?」


「嫌ぢゃないけど無理。なんか色々耐えれない。えなちゃんもさくらちゃんも私も……さっきあんたが一緒に飲んでた女も……



……ゆう……あんたそんなだったっけ?

あんな引っ込み思案なのに...でも謙虚で、私を思って学校では近づくなとか言ってさ。

自分より……誰かを真っ先に考えてたよね」



なんでそうなったの..



「なに…俺はさ!俺は……ただ我慢してただけ!それだけだ!お前が俺に近づかなけりゃ..


あんな思いせず…ただ憧れるだけで…卒業して


こんなに今考えなくて済んだのに…」



お前のせいだ。いちいち過去に囚われたせいで...俺はこんな


言い訳の出来ない現実



「……ごめん」

変にやさぐれたんだ..それに今...なんに悩んでるって言うの?

でもそうさせたのは..私なの?

もうなんて言っていいかわかんない...


「は?そんな事聞きたいんぢゃない!今更前触れもなく離婚したとかって突然出てきてさ。引くに引けなくて俺がどーの言ってんぢゃないの?!わりーけど俺にはそんな風にしか……見えないから」


「ぢゃあどうしたらわかってくれる?」


「……。しらないよ……


俺に出来ることなんてないしして欲しいことも無い...」




「私と居て?私はそうしたくて、都合いいって思われても……来たんだよ?」


「……。」


一応本心だけど...届く...かな...



「……あぁ。なんかイライラする」



あの時に戻りたい...あの時こうだったら...




真っ直ぐに居れたのに。



「えなちゃん……好き?」


少し震えたような声に顔を見た...



でもその表情からは……なんにも感じとれない




「可愛いからね。正直で真っ直ぐだから」




「……そ。」



「でも……だけが好き…では無い。最低だけど…



俺はずっとまこを..考えてた。えなが何度も告ってくれたのに全部はぐらかしてた


……もしかしてまたまこに……とか思ってさ……はは」



「……。」

ならもう少し待っててくれたらさ..!


「でももうそれはない..


というか..待つ?待つって何...まこは結婚してる。いつまでも囚われて..そんな自分が気持ち悪くなってさ。もういいかって」




「それで付き合い始めたの?」

確かに...私でもそんなに待ってられない。

しかも相手は結婚してたなら、尚更…ごめんね。ゆう……


「……うん。タスバ会った日から...」


今仮に茉子と付き合っても、まこだけを見る自信はない。



あんなに好きで…ずっと頭から離れなかったのに..



なんか自分が嫌になる






「ゆう..そしたらさ。提案っ」


「ていあん?なんの?」


「ゆうさ..今私の事好き?」

「そりゃ…ね」



「だったらさ...もう少し。私は待ってあげる。」

本当は絶対に嫌!


嫌だけど…私の覚悟は見せたい



「待つ?俺を?」


まこだけを見れるようになるまで...いやそれでも..


「そうっ1ヶ月か〜1年っ..



まぁ私の気分だけど〜」



「結局気分かよ」


振り幅デカ

しかし1年のリミットは確定……か


ごめん茉子...




本当は明日までも待ちたくないんだよ?

でも...好きだから...耐えられるまでは




...耐えたい



「今日はとりあえず帰ろう?送るわ」

「うん...。」



保証も何も無く時間を使ってくれるなら



俺は半端にお前に手を出したりはしない。





でもあの時みたいな顔はしないで欲しいな。今は


























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