和名のワナにかかるのは和名にかけられたから

「十家和名(とうか わな)っていいます和名ってよんでくーだーさい……ぺこっ」


お淑やかさと、多分ばかをもったこの子。

何でひとりで..


.ぽくない


「和名ちゃんね...俺はゆう」

「ゆう…くん。」


「なに飲む?びーる?」


「びーる?……それにします!」

「すみませーんもひとつ生ぉー」




見たことないタイプの可愛さだ。髪は艶々で...ムラサキ?!黒に見えるけど。ムラサキだ

ライトのせい?何人だよ……地毛でムラサキ



んー。


「はい生でーす!」

「はやっ...」

俺が頼んでも来ないのに…


知るわけもない



「なんさいー?俺24〜」


「わたしは26ですよっ。ゆうくんもっと年下に見えたー」


……え

「26?!ごめん見えなかった。す..すみません」

ハタチぐらいだと思ったぞ…

てかあんたより年下は……嫌だ。子どもぢゃねぇか


そう見えてるのか……。



「ゴクッ……ゴクゴクゴク……くは」

なにこれ…凄いかも


初めてなんだ…絶対にする顔


てか今何月なの...その谷間


「ゆう...さん?どうしたんです?」


9月だ。暑いか寒いかで言えば暑い時期


わたしの胸?みてるのかな..

男の人だし…仕方ないよね


でも恥ずかしいからそんな見ないで..欲しいな..。


「あ。あの」


「あっ……ごめん」


さりげなく服を寄せた



魅入ってしまってた


「ゴクッゴクゴク...あのさ」


「なあに?」


「なんでひとり?……いや別におかしくないんだけど。そんな感じの人が一人で来るのみたことなくてさ」


「わたしもうすぐ結婚するんです。でも…それがなんか嫌でした事ない事をなんかしたくなって...」


「結婚?嫌なのに?」

やっぱ無かったんだビール。

それも凄いなしかし…何者だよ



「だって……。申し込まれたら……受けるものでしょ?!」



「……。は?」

なぜ…



「え?……違うの?え?」

だからみんなしてるんぢゃないの?

だってみんな…嫌だ嫌だ言ってるし..嫌でも出来るのはお願いされたから。ぢゃなかったの?



ばか……あほ世間知らずの言葉よりも……その上知らね



「あほぢゃん..親に言われて〜的なやつぢゃないんだよね?」


「はいっ♡ゴクゴク..」

よかった。断ろ!断り方はごめんなさい。でいいのかなぁでもスッキリした



ぐはーーーほっとけねー。知った以上放置できねー。



……また欲が。✕では無いから!✕では!



「嫌なもんは嫌!良いもんはいい!ちゃんと意思表示してよ。なんか心配…下心ぢゃないから!」


「分かってますよ!ゆうくんは優しいんだよねー」

自分のアホさは分かったのかね..言いたいのはそこなんだけど、


「そうそう!そゆことそゆことっ」

はぁ〜ビールうまっ


それから和名ちゃんはビールを頼む時以外は黙って飲んでた。



バカアホなりに断り方かなんか考えてるんだろうなぁ。分からんけど


必然で俺も黙る





……まこ遅いな。れいな酔ってたから時間かかってるのかな



「ゆうくん」


どした…断り方分からないのか



「んん..」



「わたしにさ……色々教えて欲しい。」



土器ーーーーーーーーん……



教える?教える!教える?教える?教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える教える

…………なにを……………………!?



「あの…俺に教えれることなんて無いよ?」




……自分で虚しくなる事ばっかり女の子に言わされてるよね。最近



「結構タイプなんですっ。その死んだ様な顔とかっ」



「ぶっ飛んでるね...もう酔った?」



「いいえ…本音です」

ゆうくんだったら……別に


「ふーーんん..そしたらまず何から?」


えーと。わたしも知ってることが少なすぎて知らない事が分からないんだけど……。

言いすぎたらバカアホ言われるし..



「なら...付き合って欲しいです」


「そっから!?」

付き合った事のない人ではないだろー結婚迫られるんだし。



あ。なんか全部バレた気がする

でもそっから知らないと、他の人…なんか怖いし。先生とか患者さんとか…



どうしよ…マコも居るし。何よりえな居るし..


「幅広過ぎるし教えれる事なんてどれぐらいあるかわからないけど。それどの程度の付き合い?」

……。俺は付き合おうと、している。可愛いし



どの程度...

「普通の彼氏彼女さんって感じです……かね…」


「ぢゃあ…まずどうしよっか…」



いきなりの✕○を期待する!



「そしたら……連絡先を」



まじでそっからね……




いいえ..それが普通だ。


「よしっぢゃあ交換しよっ」

「うんっ♡」


俺はすごい男だ…連れを待ってる間にツレを作る

も少し前からそうであって欲しかったわ



「ゆうさん…わたし時中病院で働いてます」

覚えてるかな..昨日の事



ほんとに天使かよ!


「看護師さんかぁ..ん?」


「いえ…外科医です」

言っちゃった♡



「え?先生のほーーーーー?」


……おぉ。すげぇ



「あの俺は...」

マヂで言いたくない嘘……ついても意味ないか

「居酒屋でバイトですよね?さっき言ってましたよ?」


……言ったっけ?



まあいいや…変な事言う前でよかった……。

馬鹿あほなのに凄いんだな


「だからー病院に会いに来てくれたら…助かるな。」

「病院でぇとっ……」



聞いたことも無い。異セカイ!


「行くいく」


「連絡くれたらすぐ迎え行くから…ね♡?」


...ズキ♡


今までの激しいギャップと尊敬で…


止まらなくなりそうな感情の高ぶり


「トゥルルルル〜はい!え?わかりました。」


「ゆうくん…病院戻らなくちゃ行けなくなった。」


「……。うん」

なんでだろ...30分か1時間前なのに

ずっと前から居たような……雰囲気

だけだけど


「絶対来てね。」


「もちろんっ頑張ってね」

「ありがとっ…」


少しの辛さと寂しさを俺に感じさせながら行く彼女を見送った。


「あ。お客さん!お会計……」

「あ!俺と一緒にでいいです!」


焼き鳥は食べた事あるんだろうか...また聞こう




そしてまた...知らない彼女が出来た。





























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