はぁ。ホッ。ふっ。
もう……帰るのかな…サークルわ?
「またあした〜♡」
...やっぱ帰るんだ。
「スタタタタタ…ブーーブー」
ゆー?
もう着いたのかな..ゆーんとこから10分はかかるはず
(帰るの?)
は?なに...
あんたに構ってられない
おれも...帰ろ...
「ガタッ…」
「たたら……やめとけ」
ハルキがおれの服を掴んで止めた。
「え?……なんで」
てかよく分かったな...おれがいこうとしてるの
「講義中だし…まいいから座ってスマホ見ろ」
そう言ってスマホを取り出しチャット打つハルキ
(お前えなちゃん好きなんだろ?)
……。
黙って頷いた
(えなちゃんを好きなのは分かる...けど
「だからなに..」
時中グループ分かるか?
「……。うん」
医療、薬、政界、警察…何にでも通じている
「知ってるから...」
その裏わ?
「裏?裏って何」
知らないんだったら…知らない方がいい!むやみに手を出すな。……死ぬぞ)
死ぬ……とは……
なに?
好きなだけなのに?おれ死ぬの?
ハルキの雰囲気はまぢだった。やたら真剣で…おれに取られるのが嫌……そんな理由ぢゃないのは。分かる
そもそも先に好きになってたのは
ハルキ…お前だもんな。
「でも好きなんだ..」
「はぁー…」
(なら…振り向いてくれるまで待つ!向こうが嫌がるような事は絶対タブーだ。)
「…うん。分かった」
嫌だけど..自分の恵那子に出来るなら…死んだって……。
多々良…絶対分かってないだろ。
無理もないのは分かる好きだったらな
「いらっしゃいませぇ〜」
ゆー……
いた!
なんか元気ない?
「ゆー」
「おぉえなっ。こっちこっちっ」
可愛いわ…癒されるわ。その全部……
「うんっ♡」
気のせいか♡
「これ飲んでっ♡
まだ終わってなかったんぢゃない?誰も出て来なかったし」
「ううんっ♡べつにいーのっ……ジューゥ」
「えな…そういや鍵…」
「そう!鍵がないのっ…ゆーが持ってったのかなーって」
「いや...茉子が持ってた。警察から渡されたらしいんだけど……すまん!」
どこまで話そうか..
あんま話したくないけど...
茉子ちゃん…
顔上げてよ。そんな後ろめたいの?
「昨日さ………一緒居た?何してたの?」
「…。ごめん」
なんで知ってる..察した?ポトラいた?
えながあんなとこまで行くとは思えないし…
でも確信を持った言い方をした。顔上げづらい
「昨日家帰ったら……茉子が居てさ……」
「いえに?」
もう会わないでって……言ったのに。
「うん」
「そこで鍵のこと聞いて、返してもらいたかったんだけど…」
「返してもらいたかった。んだよね?
ならどうして居酒屋……居たの?」
「え...」
なんでそこまで知ってるの
やっぱ居たのか……あそこに。全然気づかなかった
「なりゆき...と言うか...
なんと言うか...ごめん!」
余計顔あげれない。
「はぁ……ゆー?茉子ちゃんのこと昔から好きだったんだよね?病院で聞いて何となくわかった。」
「...昔..ね」
いまもそうなんぢゃないの…
「今は……?」
「いま……。わ!えなが好き!えなだけが好き...」
勢いで顔を上げてしまった。
「ゆ…ぅ……ぐすっ。」
「泣くな!絶対泣くな!ごめん!ほんとに悪かった!」
「ちが...う。そんなんぢゃなくて...嬉しくて」
「嬉しい?」
嬉しい事俺言ったっけ…
「ねぇゆー?仕事何時まで?」
「え...5時から..でー11時までっ」
「もうすぐぢゃん...なら終わる頃...迎えいくね?♡」
「お..おぉわかった!でも歩いて来るなよ?あぶねーし。これ…」
態度が…圧倒される…
強いな。女の子って…
1000円……♡
「もぉっ……お金無いくせに!大丈夫ぅ♡
恵那いっぱいいっぱいだよ?♡」
「しってるわっ。ちょっとぐらい見栄はらせろっ…」
まったく……
お前といると何も考えなくていい。なんでだろ
「きゃは♡ぢゃー貰っとく!もらっとく♡」
「まだ少し時間あるし……鍵作りいく?」
「行かなーい」
「行かない?なんで…」
なんかショック...全然分からん!女心
……もうすぐ秋か。いや既に?
茉子ちゃんが持ってる物持ってもね?
「えなちょっと用事出来た!ゆーも仕事行く?」
「え..どこに。」
何そのテンポ……
置いてかれる気がするのは何故!
「ゆーの心配する事ぢゃないよ〜♡」
「あぁそう…ならちゃんとタクシーで..だぞ?」
「は〜〜いっ♡そんぢゃねぇ♡」
「ならおーれもっ」
ハイテンポ彼女は手を振りながら先に出た。
えなちゃん…
あいつだ...。会ってたんだ。その為に抜けたんだ
分かってた……でも…ムカつく。
「かーえーるーぞっ?多々良っ」
えなちゃんもこんな近くで会うなよなー
てかあの彼氏...羽満の店員ぢゃん
なんでそんな凡人…。
「夜どっか飲みいかない?」
「おっいいねぇ〜おっしゃ!」
「とりあえず多々良んとこで時間潰そー」
「そーしよー」
ハルキがいてくれて……ほんとに助かるよ
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